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テクノロジー

世界観を伝えるイベントデザイン事例 〜 Yahoo! JAPAN Hack Day

デザイン特集4本目の記事です。
こんにちは。ヤフー株式会社メディアカンパニーの廣澤 梓です。
マーケティング領域のデザイン業務を行いながら、Yahoo! JAPAN Hack Dayのデザイナーを兼任しています。
今回はそのHack Dayを例に、ヤフーのイベントデザイン事例をご紹介します。

Hack Dayとは

私たちのプロジェクトではクリエイターが輝ける環境づくりに取り組んでおり、その1つが10年以上続いているイベント、Hack Dayです。
テクノロジーって、本来は堅苦しくなくて楽しいもの。アイデア次第で、あんなものもこんなものもつくれちゃう! そんなものづくりの好きな仲間を増やしたくて、ヤフーはクリエイターのみなさんと一緒に集まってさまざまな活動をしています。
近年は毎年12月に秋葉原UDXにて、展示、ステージイベント、ハッカソンをメインに構成される2日間のテクノロジーフェスを開催しています。

Hack Dayのデザインができるまで

Hack Dayに関する制作物はウェブサイト、会場デザイン、リーフレットやノベルティなどの印刷物、ステージで流すアニメーションなど、オンライン・オフライン問わず多岐にわたります。
これらはHack Dayプロジェクト・ブランドマネジメント室・アソシエイト(社内公募の有志)のメンバーから選出された、総勢9名のデザイナーで制作しています。
基準となるデザインはすべて社内で制作しており、Hack Dayのプロジェクト内で共有しているコンセプト「Tech Wonderland」な世界観を目指して、コンテンツ選定やデザインワークを設計しています。
ただ「かっこいい!」という見た目にするのではなく、「難しそう」「自分には関係ない」と感じさせてしまうことがないよう、「テクノロジーで遊ぼう」「誰でもウエルカムですよ」というイメージを実現する検討を重ねました。「つくるってたのしいね」という価値観を体現すべく、Hack Dayのデザインは考えられています。

ロゴデザイン

2018年にHack Dayロゴをリニューアルしました。

ブランドガイド - Hack Day

「つくるってたのしいね」という合言葉をキーに、楽しく、わかりやすくHack Dayを伝えることができるモチーフは何か、7月頃から社内で検討し、制作しました。
最終的に、積み上げ、組み合わせ、無限の広がりを表現できる「Voxel」をモチーフとした、情熱の核を持つ赤いブロックをHack Dayの新しいロゴマークとし、Hack Day 2018にて初登場となりました。

▼チーム内で共有するためのカラー指定も同時に作成します。
Hack Dayロゴマーク

▼以前から使用しているロゴタイプと新ロゴマークを組み合わせ、新しいHack Dayロゴが完成しました。
Hack Dayロゴタイプ+ロゴマーク

▼さまざまな角度からHack Dayにアプローチし、ロゴのアイデアを出して絞り込んで行きました。
ロゴマークのアイデア

ウェブサイト

Hack Dayのウェブサイトは、SNSやチケットサイトと連携してイベントの情報をいち早くみなさまにお伝えするための場です。
ファーストビューではイベントの情報だけでなく雰囲気を瞬時に伝えられるよう、前年のステージや出展者様の写真を盛り込んで、「ものづくり」「テクノロジーで遊ぼう」といった世界観を表現しています。ウェブサイトに載せたいコンテンツが盛りだくさんなのですが、見た人に伝えたい情報がすぐに伝わるよう、メニューやコンテンツのUIやメッセージを設計しています。

Hack Day 2018
Hack Day2018告知サイトのファーストビュー

会場デザイン

入口のパネルや会場案内図をはじめとしたパネルや装飾も社内でデザインを行いました。
ロゴのモチーフをちりばめて、組み合わせたり積み上げたりさまざまな表現を用いることで老若男女問わずどなたにでも「つくるってたのしいね」を感じていただける世界観を実現させることを目指しました。
秋葉原に遊びに来た人に気軽に立ち寄ってもらえるよう、遠くからでも目を引く赤いイベントブースで、楽しそうな雰囲気を演出しました。
会場内に、どこでどのようなコンテンツを体験できるかがわかるマップとタイムテーブルを掲示し、同じものをリーフレットにして入り口で配布しました。

▼入り口には巨大なけんさくの人形が登場し、来場者のみなさんをお出迎えしました。
会場入口の巨大けんさく人形

▼ロゴの世界観を表現しながら、遠くからでも目を引く装飾を検討しました。
会場入口の様子

▼細部にもHack DayやYahoo! JAPANのロゴをあしらっています。
ロゴマークが入ったガーランド

▼どこでどんな体験ができるかがわかるよう、会場マップやタイムテーブルを掲示しました。
会場マップやタイムテーブルのパネル掲示

リーフレットやノベルティ

遊びに来てくださった方やハッカソンの出場者の皆さんにお渡ししたアイテムをご紹介します。イベントの雰囲気を持ち帰っていただけるよう、着せ替えができるステッカーやいつでもどこでもものづくりができてしまうマルチツールなど、遊び心のこもったノベルティを制作しました。ハッカソン応援隊長としてステージにも登場したバーチャルタレントの琴吹ゆめさんや、ヤフーの公式キャラクターけんさくとえんじんも登場しました。

入り口では、タイムテーブルや会場マップを載せたリーフレットを制作し、当日会場に来てくださった皆さんにお渡ししました。

▼ロゴの世界観を踏襲して、コンテンツや時間帯ごとに色分けをしてわかりやすく見せられるよう工夫しています。
会場で配布したリーフレット

▼アンケートにお答えいただいた方には、Hack Day限定のステッカーを記念に差し上げました。
会場で配布したステッカー

▼ハッカソン出場者の皆さんにはステッカーと、栓抜きや目盛りスケール、六角スパナなどが一体になったHack Dayロゴ入りのカード型マルチツールを記念品としてお渡ししました。
ハッカソン出場者に配布したノベルティ

動画

オープニング、ステージパフォーマーの紹介など、Hack Dayの世界観を表現した動画を作成しました。イベントのテクノロジーらしさとつくるたのしさを掛け合わせた映像となっています。また、会場イベントで使用する出演者が登場するアタック動画や、休憩時などに流す幕あいの動画のディレクションも行いました。

おわりに

二日間のイベントのために制作したアイテムをご紹介しました。
今年も、12月にYahoo! JAPAN Hack Day 2019の開催を予定しています。ぜひ遊びにいらしてくださいね。

Hack Dayにはさまざまな形でものづくりをしている人が集まっていて、私も制作を通じてクリエイターのみなさんが輝く姿を見て刺激を受けています。
これからも興味を持ってくださる方に素晴らしい体験だったと感じていただけるよう、よりわかりやすく、楽しく、「つくるってたのしいね」を体現して行きたいと思います。
年に1回のイベントだけにとどまらず、一緒にものづくりを楽しめる仲間を増やすべく活動して行きます。今後ともよろしくお願いいたします。

つくるってたのしいね

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