東日本大震災 写真プロジェクトとは・・・
こんにちは、Yahoo!デベロッパーネットワークの鎌田です。
Yahoo! JAPANは東日本大震災によって失われる前の街並みや風景、復興していく待ちの様子や、防災の観点からの震災直後の様子などを後世に記録として残すための活動「東日本大震災 写真保存プロジェクト」を実施しております。
被災地からプロジェクトに寄せられた写真の数は2011年7月8日現在、ついに2万枚を超えるものとなりました。そこには震災前の美しい景色や、震災直後の信じがたい様子、復興の息吹を感じる写真など、様々な様子が見てとれます。
写真保存プロジェクトAPI・・・
これらの写真は、震災の前後、撮影地点の情報、風景や物、人といった被写体や付随するテキスト情報などが紐づいています。そうした情報を元に3つのAPIをYahoo!デベロッパーネットワークにて公開いたしました。
「写真保存プロジェクト 写真検索API」は、本プロジェクトに投稿された写真に対して、キーワードや位置情報、期間や種類、震災の前後など、様々な条件で検索することができます。
このAPIでは非常にきめ細かい条件で写真を検索することができます。たとえば、「思い出」をキーワードに検索し、撮影日を新しい順に写真を取得したり、指定の緯度経度から半径数十キロ圏内の写真で、近いものから10件取得したりなど、様々な用途に応じたマッシュアップが可能なものとなっています。詳しくはページのサンプルリクエストURL(提供終了)をご覧ください。
「写真保存プロジェクト 地点検索API」は、位置情報を指定することでその近辺で投稿された写真の地点情報を取得することができます。住所コードにも対応しているので、指定した地域近辺で投稿された写真の位置情報の収集などに使いどころがあります。検索条件ごとのサンプルリクエストURL(提供終了)が使い方の参考になりますのでご覧ください。
「写真保存プロジェクト 地域別件数取得API」は指定した地域で投稿された写真の件数を取得することができます。このAPIを利用すれば投稿地点を元にした「ヒートマップ」の作成なども簡単にできます。
ご利用にあたっては、通常のYahoo!デベロッパーネットワークのクレジット表示と異なります。「東日本大震災 写真プロジェクト」のクレジット表示方法をご利用いただく形になりますので、ご注意ください。
震災を風化させないために、思い出を失わないために・・・
実はこの写真保存プロジェクトAPIを使って、セカイカメラの頓智ドットさんとYahoo! JAPANが「東日本大震災 写真プロジェクト」でコラボレーションいたしました。セカイカメラのエアタグから写真保存プロジェクトAPIのデータを利用してLIVE VIEWに表示されます。また、被災後の地図を「東日本大震災 写真保存プロジェクト」では掲載しています。後日、その使い方もこのブログにてご紹介いたします。
なお、この写真保存プロジェクトAPIは、非営利の復興支援目的や、震災の様子を後世に残し、未来の防災のために研究目的での利用に関しては、弊社の許諾を得ずともご利用いただけます。
この写真保存プロジェクトのAPIを、後世への記録、また、防災への転用など様々な形でご活用ください。また、復興支援にひと肌脱ごうという方は開発に向けての仲間探しは、「Hack for Japan」に参加していただき、同じ志の仲間をぜひとも見つけてださい。
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