2014年9月30日

イベント

第47回情報処理若手の会に参加してきました!

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ヤフオク!の光野です。先日、情報科学若手の会という学会・研究会に参加しました。
非常に多くの良い知見の得られる会になりましたので、本日はそのイベントレポートをしたいと思います。

情報科学若手の会とは

この会は例年9月の3連休に2泊3日の合宿形式で開催される学会・研究会です。
今年は、9月13日(土)-15日(月・祝)に山喜旅館(静岡県伊東市)にて開催されました。

以下は、若手の会公式サイトからの引用です。

情報科学若手の会とは,情報科学に携わる学生,若手研究者,社会人のディスカッションと交流の会です. 幅広い分野から参加者を募り,互いの交流を深めることで新たな発想が生まれることを目指しています. インフォーマルな雰囲気ですので,これから研究を始めるという方も是非ご参加下さい.

実際に、参加者約50名の多くは10代・20代で占められていました。
所属別に見ると学生と社会人が半々といったところでしょうか。
いずれにせよ正に若手の会といった趣です。

また、取り扱うテーマですが、これは非常に多岐渡り特定の分野に偏りません。
第47回を数える今回も

  • ハードウエア認証
  • 画像処理
  • ビッグデータ解析
  • ネットワークセキュリティ
  • 自然言語処理
  • 数学理論
  • スクリプト言語の高速化技法
  • ハードウエア(電子工作)
  • etc ...
という分野に関する発表がありました。分野を広く扱うとはいえ発表の内容自体は決して浅くなく、分野分野の先端研究・最新事例が扱われるのが大変新鮮です。

これは幹事の方にお聞きした内容ですが、会の名前が「情報科学」となっているのも意図的で、可能な限り分野を絞らず広く門戸を開くことで、幅広い分野間の交流を実現する狙いがあるそうです。真実、私にとっても数多くの専門家と意見を交わすことが出来る貴重な場となりました。

講演紹介

今年の若手の会では、全部で30弱の発表がありました(内、LTが10本程)。
ただし、ほとんどが非公開の発表であるため、大変残念ながら一つ一つの発表について掘り下げる事ができません(非公開だからこそ面白い発表があるのもまた事実ですが…)。ここでは招待講演と資料が公開されている一部の発表について触れたいと思います。

招待講演:サイバーセキュリティの世界に飛び込こもう!

情報通信研究機構(NICT)の井上大介さんによる日本を取り巻くセキュリティインシデントの説明と、ご自身が研究開発に取り組まれている

  • インシデント分析センタ“NICTER”
  • 対サイバー攻撃アラートシステム“DAEDALUS”
  • サイバー攻撃統合分析プラットフォーム“NIRVANA改”
の紹介をいただきました。各システムについてはNICTの研究紹介に画像を交え掲載されていますので、ぜひご覧ください。
またDAEDALUSについては、DigInfoTVによる動画がyoutubeに公開されています。おそらく画像を見て「ああ、これか!」と思われる方も多いのではないでしょうか。

講演では、実際にリアルタイムで解析され描画されたものを投影しつつ、可視化に至った経緯やそもそも可視化の元になるデータがどのように収集されているかをお話しいただきました。外見の良さが話題に上がることが多いシステムですが、実際その表現一つ一つが攻撃状況を分かりやすく表しており、1サービス提供者としても学ぶ事が多くありました。

また、たまたま帰路でご一緒する時間があり、基礎研究部分についてお話しできたのが自分にとって大変な貴重な時間となりました。特に、理論を活かすだけのデータをどのように得るかが課題という話題については、企業側は逆にデータはあれど理論が足りず分析しきれていない事もあるのだろうとその不一致について考えさせられました。

若手特別講演:本当は楽しいインターネット

若手特別講演として、インターネットマルチフィード株式会社の川上雄也さんにインターネットを成り立たせている技術的・政治的な仕組みをご講演いただきました。
こちらは発表資料が公開されておりますので、ぜひご参照下さい。
インターネットへの『愛』あふれる発表です。

一般講演:高専生流 突貫工事のススメ

一般講演の内、スライドが公開されているものから1つ取り上げたいと思います。
内容は、昨年の全国高等専門学校プログラミングコンテストで優秀賞を受賞されたplugicaを完成させるまでの道のりについてのものです。
設計を徐々に詰めつつ臨機応変にプロトタイプを形にしていく様子が分かりやすくまとめられており、自身のエンジニアリングについても意識させられる発表でした。

若手の会は続く…

若手の会の通例として、予定のセッションが終了した後は自由参加のナイトセッションとして深夜まで飛び込みLTや参加者同士交流が続きます。私も飛び込みでLTを行いましたが、すぐさま多領域からフィードバックがある新鮮な機会でした。

専門家、特に多領域の専門家が互いにインフォーマルな雰囲気の中で知見を交換し合える情報処理若手の会は得難い場であるというが実際に参加しての感想です。引き続き来年も開催される予定とのことで、もしこのレポートで一人でもイベントに興味を持つ方が増え、将来的な交流のきっかけとなったのであれば何よりです。

最後になりますが、会にて貴重の話をいたたいだ参加者の皆様、会を運営されている幹事の皆様、また会場となっている山喜旅館の皆様に心よりの感謝を述べてレポートの締めとさせていただきます。本当にありがとうございました。

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