テクノロジー

2020.10.29

ヤフーのアジャイル開発事例を紹介"Yahoo! JAPAN Agile 1st"

こんばんは、アジャイルコーチの荒瀬です。
今回「Yahoo! JAPAN Agile 1st」と銘打ってヤフーのアジャイル開発の紹介イベントを実施しましたのでブログにてご紹介します。

「Yahoo! JAPAN Agile」とは?  

ヤフーには私が所属しているアジャイル開発支援チームがあり、アジャイル開発・導入をサポートしています。またヤフーの各組織にもアジャイルコーチやアジャイルを促進・実践している方々がいます。
彼ら彼女らの知見や経験、ヤフーならではの環境や状況を踏まえた活動や取り組みを紹介する場です。

「Yahoo! JAPAN Agile」の狙い  

一言でいうと相互学習です。参加者にとっても登壇者にとっても気づきや学びの場になることを目指しています。
参加者にとってのメリットはヤフーのアジャイル開発を参考にしていただき自身の活動に活かせるという点です。多くの登壇者はアジャイル開発実践者です。実践者ならではの経験談や失敗・改善案を聞いたり、質問することにより自身のアジャイル開発にとってご参考にしていただきたいと考えました。
続いて登壇者にとってのメリットですが、大きく2つあると思います。
1つ目はアウトプットすることによる知識の定着です。経験したことや得たことを話すことにより運動性記憶が高まり知識がより体系化されます。2つ目はフィードバックを得て改善することです。社外の人からのフィードバックを受けることにより自身が気づかなかった観点や新たな知見を得られ自身の活動に活かせます。

第一回のイベントのご紹介

ここからは実際のイベントについてご紹介します。
今回は一回目で、Zoomによるオンライン開催、3セッション用意し応募人数は最大100名、開催時間は20時から22時でした。

時間 セッション名 登壇者
50分 「日本とベトナム海を越えたアジャイル開発」 荒瀬
荒瀬 中人

最初はScrum Fest Osaka 2020にでも話したアジャイルなオフショア開発、通称モダンオフショア開発を目指してヤフーの海外開発拠点Techbase VietNamのスクラム導入事例について話しました。
スクラムを導入した結果、ヤフーの海外開発拠点Techbase VietNamはCMMI Level3を取得し、要件定義されたプロダクトを納品できるレベルになりました。ネクストチャレンジとしてよりユーザーファーストなものづくり、ヤフーとのワンチームを目指しアジャイル開発を導入しました。
またその他にも、プロジェクトを止めることなくスクラムを導入する方法、Techbase VietNamでのアジャイル開発研修、アジャイルコーチ育成についてコーチの立場から話しました。
こちらもご参考ください。”ヤフーとベトナム拠点の海を越えたスクラム開発の話

時間 セッション名 登壇者
25分 「私たちがモブプロを始めるときに知っておきたかったこと」 長谷部
長谷部 光平 佐藤
ハッピー佐藤(佐藤 公治)

次に長谷川、佐藤から1年半モブプログラミングを続けてきた中で、導入の経緯や実践事例についての話がありました。
モブプログラミングを実践しながらチームの一体感を高める方法やチームメンバーのモチベーションに寄り添ったプラクティスの改善など、目的を失わずにモブプログラミングを通してチームビルディングを向上したことや継続し続ける工夫など現場感たっぷりな話をしました。
こちらもご参考ください。”Tech Blog モブプログラミングが当たり前になるまで

時間 セッション名 登壇者
25分 「オンライン研修をアジャイルに作り上げていった舞台裏」 中村
中村 亮介

最後は中村より、予定していたオフライン研修がコロナ禍で急遽オンラインへの変更することになった事例について話してもらいました。
オンライン研修未経験のなか、アジャイルな進め方で研修設計する大変さや、体験を損なわないようにするために工夫した点について話しました。最初に受講者に提供したい体験を考え、体験を想定した設計をし、関係者やアジャイルコーチ陣で検証・フィードバック・再設計を繰り返しました。状況が変更しても適応できるよう検証ループを小さく、早く回しより良い研修を目指しました。

参加者について

参加者はconnpassで募集しました。事前応募で約90名、実際は60名くらいの参加でした。
また応募者の半数以上はアジャイル開発実践経験なし、もしくは1カ月未満でした。
参加者のアジャイル開発経験

質問について

参加者はslidoに質問を書き込み、登壇者がセッション中に回答します。セッション内に答えきれない場合は、イベント終了後に登壇者が回答しました。
質問内容はアジャイル開発導入・実践に関してや、モチベーションに関することが多かったです。
一部ご紹介します。

  • タイトルとAcceptance Criteriaを伝えるだけで実際にどれぐらい正確なものが作れましたか?(○%ぐらいの件数は問題なく作れた など) また、間違ったものが出来上がってしまった場合、こういう場合は間違ったものができあがってしまう事が多いという傾向はありましたか?
  • TBV側から、既存のワークスタイルを変更することに対する不安、不満、反発などがあれば、教えていただきたいです。またそれをどのように解決していったかもあれば教えていただけますと幸いです。
  • モブプロ導入に際し、一番たいへんだったことを伺えると嬉しいです!
  • 技術差がある場合のモブプロは、技術力高い方が自身のペースでコードをかけずフラストレーションたまりそうですが、どう解決できましたか?
  • モブプロというのは、多人数の時間を使うので効率的にやる必要があるように感じましたが(3人でやるなら1人でやる場合の3倍の出力が必要)、効率的にやるための工夫はありますでしょうか?
  • 目標達成までどのくらいかかりましたか?また検証サイクルはどのくらいの間隔で回していましたか?
  • 題材のコミュニケーション研修は、どのくらいの時間を使うものでしょうか?

22時にイベントは終わりましたが、その後も大多数が残り登壇者と対話したり、登壇者同士の雑談聞いていたりと盛り上がりました。
私自身、社内のアジャイル開発実践者とたくさん話せてとても楽しかったです。

終わりに

今回の参加者の大半はアジャイル開発未経験者やアジャイル開発という言葉自体初めて聞くという方でした。
ヤフーにはアジャイル経験者と一言で言っても、アジャイル開発実践歴10年の方から始めたばかりの方といった幅広い方がいます。
また、モブプロ、ペアプロ実践、大規模アジャイル開発や海外開発拠点とのオフショアアジャイル開発(通称、モダンオフショア開発)やアジャイル研修まで多種多様な実践経験者がいます。
今後もアジャイル開発について発信していきますので興味のある方はconnpassからメンバー登録をお願いします。


荒瀬 中人
アジャイルコーチ
ヤフー、関連会社、海外拠点のアジャイル開発支援。
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