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テクノロジー

名古屋のクリエイターを盛り上げる!コミュニティ活動の1年間のまとめ

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こんにちは! ヤフーの名古屋オフィスに勤務している河原崎英夫です!
ヤフーの名古屋オフィスでは約2カ月に1回「ヤフー名古屋 Tech Meetup」というコミュニティ活動を実施していますが、なぜこのような活動をするようになったかのか、活動を通して得られたことや感じたことを紹介したいと思います。
地方でコミュニティ活動を継続してやりたい方や名古屋で一緒に何かやってみたいという方に届けば良いなと思います。

ヤフーのコミュニティ活動の紹介

ヤフーには全国に4つ(東京、名古屋、大阪、福岡)のクリエイターが働く拠点があります。(2020年4月時点)
それぞれの拠点では会社公認でコミュニティ活動が行われていて、東京ではBonfire、大阪ではMix Leap、名古屋ではヤフー名古屋 Tech Meetup、福岡ではヤフー福岡 Tech Meetupという名前で活動をしています。
会社のミッションとしては、コミュニティ活動を通してヤフーが持つテクノロジーやヤフーの各サービスで使われているテクノロジーを伝え、ヤフーがテック企業であることを知ってもらうことを目的に開催されています。
各地で関わるスタッフは、それぞれの地域を盛り上げて活性化したい、その地域で存在感を出したいなどの目的があり運営に携わっています。

名古屋でのスタート

ヤフー名古屋オフィスでコミュニティ活動が始まる数年前から東京や大阪ではコミュニティ活動が始まっていました。
connpassを振り返ると、東京では2016年8月から、大阪では2017年10月から始まり、私もいくつかのイベントに参加していました。
参加人数も運営メンバーもたくさんいる東京ではコミュニティ活動がやりやすいだろうと思っていましたが、東京で始まった1年後には大阪でもコミュニティ活動が始まりました。
大阪で始まったコミュニティ活動を名古屋から見ると、活気が生まれ、人が増えたり、大阪オフィス内のコミュニケーションが増えたように感じ、大阪オフィスは勢いがあるなとうらやましく見ていました。大阪でもできるのなら名古屋でもできるのはないか。そんな思いが名古屋でコミュニティ活動をやりたいなというきっかけでした。

またコミュニティ活動を始める上で、もうひとつ印象的なエピソードがあります。
東京で働いている名古屋出身の人の話を聞くと、「東京にはたくさん勉強会あり、名古屋には勉強会が少なく、刺激がないので名古屋に帰りたくない」と言われました。
これではまずい、名古屋オフィスで働きたいという人が居なくなってしまうという危機感があり、名古屋に勉強会(コミュニティ活動)を増やしたいと思ったのも一つの理由です。

立ち上げたい思いがあってもひとりではなにもできないので、まずは共感してくれる仲間を名古屋オフィスで募り、大阪のMix Leapのようなコミュニティ活動を実現させるにはどうするのが良いか議論を重ねました。
なぜ名古屋でコミュニティ活動を実施するのか。以下の3つのことがまとまりました。

  • 東京大阪に比べてクリエイター向けのイベントが少ないという課題感の解消に貢献したい
  • 情報のアウトプット/インプットの場が欲しい
  • 社内外の多種多様なクリエイターが交流できる場が欲しい

議論のなかには、名古屋にヤフーのクリエイター拠点があることを社内外で知られていないのではないかということもありました。
名古屋拠点のメンバーはコミュニティ活動を通じ、名古屋にヤフーのクリエイター拠点があることを知ってもらいたい、会社としてはヤフーはテック企業であることを知ってもらいたい。
この思いが合わさり、ヤフー名古屋 Tech Meetupとしてスタートすることができました。
より詳細なストーリーについては、Developers Summit 2019 KANSAIで「名古屋でエンジニアが中心となり、ゼロからコミュニティを立ち上げた話」として語られているのでこちらの資料をご覧いただければと思います。

第1回の様子
(写真:ヤフー名古屋 Tech Meetup 第1回の様子)

手探り運営の1年

いかに多くの社内外のクリエイターに参加してもらえるか、ヤフー名古屋 Tech Meetupに行けば新しい学びや発見、人との出会いが得られると思ってもらえるかを毎回試行錯誤をし、運営をしてきました。
試行錯誤してきたことをいくつかご紹介します。

中継イベントの開催

Tech Meetupとして、大きく分けて2つの種類のイベントを開催してきました。
ひとつ目は、登壇者と参加者の皆様が名古屋オフィスに集まり、そこで発表・交流したりする形式のイベントです。
ふたつ目は、ヤフーの他拠点で開催されるイベントをパブリックビューイング形式でみんなで発表を聞く中継イベント(Extra)です。

ひとつでも多くのイベントが名古屋で実施できれば良いなと考え、始まったのがこのふたつ目の中継イベントです。

パブリックビューイングの様子
(写真:中継イベントであるヤフー名古屋 Tech Meetup Extraの様子)

イベントを企画し始めた当初は、中継をするだけのイベントに本当に人が集まるのかと正直不安なところがありましたが、今まで複数回開催したところ、多いイベントでは60名近くの参加者が来ていただき、中継イベントでも需要があるんだと驚きました。
開催ごとにアンケートを取っているのですが、中継イベント時のアンケートには「東京のイベントの中継やってくれるのがありがたい」「東京などに行かなくても聞ける貴重な機会でした」というコメントがあり、東京の情報を名古屋にも届けるお手伝いができ、実施して良かったなと思いました。
東京など他の地域に行かずに同じ内容が名古屋でも聞ける。東京や大阪に拠点があり、連携して活動しているヤフーだからこそ届けられる価値があったということを発見できました。

参加者へのノベルティ

第3回から登場した缶バッジのノベルティは、クリエイターのコレクター魂をくすぐってみようという意図で発案され、オフラインで集まるイベント時に作成し、参加していただいた方にノベルティとして配布をしています。
中継イベント時にはノベルティは残念ながら準備していないのですが、中継イベントに参加いただいた方から「今回は缶バッジないの?」と聞かれたこともあり、コレクターズアイテムとして定着してきたのかなと思います。ノベルティ缶バッジ
(写真:ノベルティとして作成し、配布された缶バッジたち)

イベントレポートの執筆

取り組んだことのひとつとして、オフラインイベント開催後の開催レポート作成も挙げられます。
当日の雰囲気やどんな内容が話されたかなどを開催レポートとしてまとめ、イベントに参加できなかった人などより多くの人に知ってもらいため毎回TechBlogに開催レポートを出すようにしました。
資料がみられて良かった、参加できなかったけど雰囲気が伝わってきたなどTwitterでつぶやかれているのを発見し、やって良かったという気持ちになりました。

パネルディスカッション形式の質疑応答

私たち運営サイドは、その場でしか得られない体験というものを大切にしたいと考えています。
そのひとつとして、登壇者と参加者が双方向でコミュニケーションが取れる工夫をしてきました。
「ヤフー名古屋 Tech Meetup#4 OSSコミッターNight」で実施したQ&Aパネルディスカッションが良い例になるかと思います。
sli.doというサービスを使い、当日会場に来場された参加者の質問を集め、パネルディスカッション形式で登壇者に回答していただくという形式を試してみました。参加者アンケートでも「質疑応答形式でなくパネルディスカッション形式が楽しかった」や「質問に対する回答でリアルな声が聞けて良かった」という回答がありました。
パネルディスカッション
(写真:OSSコミッターNightのパネルディスカッション時の様子)

このように登壇者と参加者が場を作り上げていくような取り組みをおこない、ヤフー名古屋 Tech Meetupに行けば新しい学びや発見、人との出会いが得られるという場にしていきたいと思います。

1年やってみた結果

2019年3月にヤフー名古屋 Tech Meetupは始まり、手探りの運営でいろいろと試しながら、1年で9回のイベントを実施してきました。
延べ500名の方がヤフー名古屋 Tech Meetupのconnpassグループに所属をしていただいていて、connpassの中部エリアカテゴリーのなかでは1番多くの人が所属しているグループとなることができました。
参加者のアンケートのコメントに「名古屋でこのようなイベントがあってありがたい」「ぜひ今後も継続して欲しい」といった声があり、名古屋でのコミュニティ活動に手応えを感じています。
またヤフーだけでなく名古屋全体を盛り上げるために、社外の方にも登壇して欲しいと思い、名古屋の他企業の方にも登壇を依頼したりしました。
その結果名古屋での横のつながりが増え、他コミュニティのイベントに参加したときにもあのイベント良かったねと声を掛けていただく機会が増えました。

名古屋でTech Meetupを実施するひとつのモチベーションとして、ヤフーの名古屋オフィスはクリエイターがいる拠点だと知ってほしいというのがありますが、各イベントに参加していただいた方のお話などを聞くと名古屋にヤフーの拠点があること、そこがクリエイターが居る拠点だと知っている人は少なく、正直まだまだ知られていないようでした。
名古屋にもヤフーの拠点がある、クリエイター拠点があるということを知ってもらうために社外のコミュニティへの参加や登壇を増やしたり、一緒にコミュニティ活動をしたりしていきたいと思います。

これからのヤフー名古屋 Tech Meetup

これまで実施してきたように登壇者と参加者が場を作り上げていくような取り組みをし、ヤフー名古屋 Tech Meetupに行けば新しい学びや発見、人との出会いがあるという場にしていきたいと思います。

新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、各地のイベントは中止や延期となっています。
ヤフーでもオンライン開催でなにかできることはないかを企画検討しています。オンライン開催だと拠点を問わず、どこからでも参加できるというメリットがあります。ぜひ、イベントが公開されたら参加していただければと思います。

安心してイベントが開催できる時期になったら、オフラインでのイベントも再開していきたいと思います。
ヤフーで開催される予定のオンラインイベントについてもヤフー名古屋 Tech Meetupのconnpassで案内もしたいと思います。
ヤフー名古屋 Tech Meetupのconnpassページ をフォローしていただくとイベント公開時にお知らせ通知が飛ぶのでぜひフォローしてください!

スタッフ集合写真
(写真:スタッフと登壇者の集合写真)

今後ともヤフー名古屋 Tech Meetupをよろしくお願いします!

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ご感想ありがとうございました


河原崎 英夫
エンジニア
プラットフォームの運用や開発に携わりながら、名古屋でHack Uやヤフー名古屋 Tech Meetupの運営などもやっています。

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