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テクノロジー

最先端を行く! 第30回 高専プロコンを紹介します

高専プロコン

こんにちは、ヤフーが主催している学生向けハッカソン Hack U の学生サポートを担当している瀬尾です。

先日、高専生のみが参加できるプロコンである第30回 全国高専プログラミングコンテスト(以下、高専プロコン)にお手伝いとして行ってきました。大会は2日間に分けて開催され、ヤフーのスタッフで全部門のライブ配信を行いました。

本記事では、ヤフーの取り組みや高専プロコンについての簡単な概要とともに当日のアーカイブ動画の紹介も行います。

ヤフーがなぜ高専プロコンに?

ヤフーではクリエイターの活動をサポートすることを重要と考えており、さまざまなイベントや勉強会の主催、協賛などを行っています。 クリエイターを目指している学生にものづくりや開発の楽しさを知ってもらい、また彼らにスポットライトをあてる手助けをできればと考えています。 そこで、このイベントも全国から楽しめる機会を作りたく、ライブ配信に協力させていただくようになりました。

またヤフーでは、現CTOを始めとし、多くの高専OBが活躍しています。 社会で活躍するクリエイターを1人でも多く生み出すお手伝いを続けていきたいと思います。

高専プロコンとは

高専プロコンは競技・課題・自由の3部門に分かれて、主催者から出されたテーマやルールに沿ったシステムを開発し、その独創性や完成度を競う大会です。

以下から各部門についての簡単な解説を行います。

競技部門

競技部門は主催者側から事前に提供されたルールにのっとり、プログラムにゲームを解かせる形式で、最も良いスコアを取った高専が勝利となります。

今年の競技は一言で言うと「陣取りゲーム」で、相手の出方をうかがいながら得点ポイントの高いマスを狙って戦うものでした。 マスにはマイナスポイントもあり、工夫も必要な形になっていたので、アルゴリズムを考えるのも苦労したのではないでしょうか。

競技部門

詳細は以下の動画アーカイブを御覧ください。

課題部門

課題部門は2年に1度、主催者から出されるテーマに沿ったシステムを開発し、そのテーマを満たしたシステムで最も優れたシステムを決める部門です。 今年のテーマは「ICTを活用した地域活性化」でした。

ICTの力で地域を盛り上げる、地域の困りごとを解決するシステムが多く提案されていました。

点字と印字の相互翻訳システム、地図上に全データを可視化してまちづくりを支援するもの、落とし物を絶対に見つけられるようにするシステムなど、市場で見たことのないユニークな作品がたくさん出ていました。

課題部門

詳細は以下の動画アーカイブを御覧ください。

自由部門

自由部門は他の部門と異なり、高専生が自分たちで作りたいものや解決したいテーマを設定し、その中で最も優れたシステムを決める部門です。 高専生ならではの着眼点が面白い作品が多く、われわれも創造意欲を刺激されました。

自由部門でも、現実世界のレゴと連動するVRのレゴゲーム・安価なセンサーで水位計を作ってクラウドで連携するシステム・深層学習技術を利用しアリスのお茶会を再現するシステム・動画教材を作るための専用スクリプト言語など多くのものが提案されました。

自由部門

詳細は以下の動画アーカイブを御覧ください。

高専プロコンに参加して思ったこと

全体の作品傾向として、課題・自由部門ともに音声入力やAR・VRといった最新技術が取り入れられている作品が多かったです。 技術の流行をつかみ、それをいち早く作品に取り入れていると感じました。 他にも、スマホやウェブのアプリケーションとあわせてロボットやデバイスを自作している作品もありました。 ただ動くものを作るのではなく、柔軟な発想で見た目や使いやすさを創意工夫しており、作品としての完成度もとても高かったです。

その中で、東京高専が全部門で最優秀賞受賞という高専プロコン史上初の快挙が起こりました。 課題や自由部門で同じ高専が優勝するケースはまれにあるのですが、競技も合わせて受賞することはありませんでした。 その中で全部門受賞というのは本当に素晴らしいですね。

表彰の詳細は以下の動画アーカイブを御覧ください。

エンジニアが持つべき心、基礎技術が一度に培える高専プロコンという大会は素晴らしいなと改めて感じましたし、社会人としてまだまだ負けてられないなと参加したヤフー社員全員が決意を新たにしました!

これからも Hack U のメンバーとして学生にものづくりの楽しさを伝えていき、Hack U と高専プロコン両方の盛り上げに寄与していこうと思います!!

最後に

ヤフーでは、高専生に限らず、プログラミングの力を活用しさまざまな課題解決や創造活動に取り組むみなさんを全力応援しています!

以下のようなイベントも行っています。

  • 子供から大人まで、あらゆる人のものづくり活動を応援し、つくるを楽しむイベント「Yahoo! JAPAN Hack Day
  • ヤフー現役社員のサポートのもと、学生自らが作りたいものを企画・開発・発表するハッカソンイベント「Hack U

Hack U 2020

ちなみに、今年度のHack U では高専プロコンで全部門受賞した東京高専のみを対象とした、Hack U 東京高専を開催します。 当日はライブ配信を行いますので、楽しみにしてもらえればと思います。

適宜、情報にアップデートがあったらTwitterで情報配信をしていきます。 ぜひ、こちらのアカウントのフォローをお願いします。

Hack U の活動に興味を持っていただけたら、参加して、ものづくりの楽しさを知ってもらえるとうれしいです! 今後ともよろしくおねがいします。

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ご感想ありがとうございました


瀬尾 敦生

エンジニア

ヤフーのiOS版動画SDKを開発してます。

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