iPhoneアプリ「翻訳ルーペ」は提供を終了いたしました。ご利用いただき誠にありがとうございました。
こんにちは、地図チームの吉田一星です。
翻訳ルーペというiPhoneアプリをリリースしたので、ご紹介します。
翻訳ルーペは、Yahoo! JAPANの公式実験場Yahoo!ラボにも掲載される予定です。
Hack Day生まれ
翻訳ルーペは、先日Tech Blogでも紹介したHack Dayで生まれました。
Hack Dayは、ヤフー社内のHackathon。世界各国のYahoo!で開催され、24時間で作品を仕上げて発表します。
翻訳ルーペは前回のHack Dayで優勝した作品です。
Hack Dayでは作りきれなかった部分を仕上げ、リリースまでこぎつけました。
翻訳ルーペって何?
翻訳ルーペはiPhoneのカメラに写った文字(英数字)をOCRで認識し、
- 英和辞書を引く
- WEBで検索をする
- メモをする
ことができます。
翻訳ルーペの使い方
使い方はかんたん! 文字を撮影した後、単語の左上をタップして右下にドラッグして選択するだけです。
文字がぼやけない距離で撮影するよう注意して下さい。
多少画面に写った文字が小さくても、ぼやけていないことが重要です。
- iPhone 3GSでのオートマクロを使う
- 接写レンズを使用する。(接写レンズケースのGRIFFIN社のClarifiなどがおすすめ)
と、ある程度小さな文字も実用的な精度で認識できると思います。
翻訳ルーペの狙い~入力しない入力デバイス~
普段、看板に書いてある言葉の意味がわからないとか、本を読んでいて意味のわからない英単語に出くわしたときどうしているでしょうか?
一旦、携帯やパソコンのキーボードで打ち込んでから、検索するなり辞書を引くなりしていたと思います。
翻訳ルーペは、「この人間が文字を認識して、文字を打ち込む」という作業を全部肩代わりします。
つまり、人間の代わりに翻訳ルーペが「文字を認識して、文字を打ち込む」わけです。
すると、使う人間は看板や本といった現実の文字が直接コンピュータの世界につながっている感覚になります。
これが翻訳ルーペの狙いです。
コンピュータと人間の接点にあるものと言えば、今まではキーボードやマウス、携帯のボタンなどがありました。
翻訳ルーペはこの「コンピュータと人間の接点」をデザインした、入力デバイスのようなものです。
しかし単なる入力デバイスではなく、現実の文字が直接コンピュータにつながるような感覚になれる、つまり入力デバイスが存在しないかのように感じられる入力デバイスです。
人間が頑張ってキーボードで入力していたものが、入力していないかのように感じられるようになれば、もっとコンピュータが人間にとって身近な存在になれるのではないでしょうか?
すごく大きな話でいうと、人間が見ただけ、考えただけで、コンピュータが情報を調べてくれるような未来への第一歩になれればいいなあと思っています。
今後の課題
翻訳ルーペは、英数字の読み取りにしか対応していないなど、まだまだ発展途上のアプリです。
レビューなどを参考に今後もバージョンアップを続けていくつもりです。
読み取りの精度向上にも努めていきますが、もしOCRの技術協力をしてくださる方がいらっしゃったら連絡をいただければと思います。
今後とも翻訳ルーペをよろしくお願いします。
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ご感想ありがとうございました