2014年12月13日

チーム開発

となりの非エンジニアにもうまく伝えたい系エンジニアのコミュニケーション術

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Yahoo! JAPAN Tech Advent Calendar 2014の13日目の記事です。一覧はこちら

non-engineer-engineer-communication

写真:アフロ

はじめまして。もしくはお久しぶりです。ヤフオク!改めまして、リッチラボ兼マーケティングソリューションカンパニーで広告開発をしている光野です。

リッチラボは、2014年9月に発足したばかりのヤフー株式会社の子会社です。

企業内起業家育成制度「スター育成プログラム」を通じて法人化した第1号で、

主にスマートデバイス向けのリッチ広告を開発・販売しています!

http://richlab.co.jp/

本日はYahoo! JAPAN Tech Advent Calendar 2014 13日目。リッチラボの話題はいったん控えまして、このエントリーではヤフーのエンジニアとして、Yahoo! JAPANを支える「非」技術ネタを投稿いたします。先日までと異なり、プログラムの一行も登場しない内容ではありますが、もしタイトルと次のきっかけ:伝えるって難しいに興味を持っていただけましたら、しばしお付き合い下さい。

なお、本文中では便宜上次のように単語を用います。

  • エンジニア:システムの開発や運用、設計を行う人
  • デザイナ :画面要素の設計、制作を行う人
  • ビシネス :企画や営業、方針を決定する人

上記の表現に違和感を持たれる方もいるとは存じますが、ご容赦ください。

きっかけ:伝えるって難しい

社内では、エンジニア・デザイナ・ビジネスでチームを組んで業務に当たることが多くあります。やはり餅は餅屋。異なる視点を持った者同士が互いに得意なスキルを駆使した方がいいサービスが出来上がるように感じていますので、それ自体は好ましく思っています。

一方、違う背景を持つもの同士、常にコミュニケーションロスに苦しめられており、それを減らすことが悩みのタネにもなっています。

幸運にも、互いの業務について理解が深ければ良いのですが、なかなかそういうわけにはいかず細かな誤解 ーー それこそ言い間違い一つで ーー を火種に「いやいや、それは違うんじゃないの?」と否定的な発言が増えてしまいます(※決して社内が殺伐としているわけではありません)。

もちろん、より良いサービスをつくる上で議論は必要なのですが、誤解から始まった議論は空転が多く、互いの作業時間を奪うだけの場になってしまいがちです。チームの不和も招くこれらを何とか減らせないものかと悩んだ結果、3つだけ気をつけるように心がけることにしました。

結果、劇的な改善が! ……とまでは残念ながら行きませんでしたが、それでもずいぶんと建設的かつ友好的なやりとりが増えたように思います。

複数職種またいだチームを組んで仕事をする方、またはチーム関係なくコミュニケーションのロスに悩まれている方の何かしらの一助となれば幸いです。

3つの心がけ

今から述べる3つは、取り立てて目新しいことはないかもしません。自分も同じ事を考えている、いやいや違うだろ、といったご意見ご感想ありましたら、ぜひコメントとしてお寄せ下さい。

  • 目的を確認する:方法は他にあるかも
  • 単語を確認する:同じものを想像できるか
  • 成果物を確認する:それが終わると何が出来るの

いずれも「共通認識を持つ」を目的とした試みです。

目的を確認する:方法は他にあるかも

まず、スタート地点での目的のズレを無くそうという所から始めました。至ってシンプルで、「XXを作ろう、作れないか」と話が始まったタイミングで必ず聞き返します

「掲示板が作りたい」=>(なぜ?)

=>「ユーザー同士で互いにやりとりする手段を提供したい。またサービスに盛り上がり感を演出したい」

このように会話がつながれば最高です。「掲示板が作りたい」というのは1手段ですので、その意図を確認しています。もちろん「イエッサー!」と二つ返事で掲示板を作っても良いのですが、もしかすると掲示板以外でも目的は達成できるかもしれません。また達成したい目的がわかれば、エンジニアの視点から、もっと早く実装できる「何か」が提案できるかもしれません。最初に目的を押さえておくことで、開発途中で優先する事がハッキリするようになりました。

単語を確認する:同じものを想像できるか

次に、単語です。日々の細かいやりとりについて改善を試みました。こちらもシンプルで、カタカナ・略語は極力避け可能な限り図や詳細へのリンクを入れます。例えば次のように。

テンプレート(<サンプル or 過去の類似ファイルへのリンク>)を作ります

実際にはこの前後にもやりとりがあるはずなので、わざわざ参照先を記載するのは冗長かもしれません。それでも隣の誰か、デザイナやビジネス、後輩エンジニアが自分と同じ「テンプレート」を想像できている保証はどこにもありません。スクリーンショットや完成イメージへのリンクで補足することで細かな齟齬を防ぐようにしました。

成果物を確認する:それが終わると何が出来るの

テンプレート(<サンプル or 過去の類似ファイルへのリンク>)を作ります

先ほどの例を再び持ち出します。リンクを貼るようにして「テンプレートってなんですか?」が分かるようにしてみました。これに、もう一味、作業完了後にやることを追加します。

ここでいう謎の「テンプレート」なるものが完成=仕事完了なら良いのですが、この後にも別のタスクが続くとすると、準備が必要です。エンジニアがシステムに組み込む、デザイナが画像素材を仕上げる、もしかするとビジネスが社外に売り込みに行くかもしれません。あらかじめ整理して置くことで、一つ一つのタスク完了後にすぐ別のタスクに入れるようになり、これがなかなか爽快です。

テンプレート(<サンプル or 過去の類似ファイルへのリンク>)を作ります。終わったらユーザーテストができます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。「心がけという割には何ともありふれた内容だ」と落胆されていないかが心配ですが、一つでも役立ちそうな内容になっておりましたら何よりです。

さて、ここで一つ暴露をしますと、本文で書いたことはもともとチーム開発などとは一切関係なく個人的な次の思惑を満たすためでした。

「もうただただ篭って開発だけしたい……」

冒頭の通り、私は複数職種で動くのが嫌いではありません。ですがその一方で「開発最高。できればプログラムだけ書いてたい」とも思っています。とはいえ、そこは日本最大級のポータルであるYahoo! JAPAN。大変多くの方が関わっており、社内調整にも大なり小なり時間が取られてしまいます。それをいかにして短く誤解なく終わらせるか、そこが出発点です。

エンジニアとして仕事がしたいが為に、技術力以外を高める。回り道のようですが、良いコミュニケーションはいい仕事につながると信じています。「それもアリだな」と共感してくださる方が一人でも増えましたらこれ以上の幸せはありません。

最後まで読んでいただいた皆様に、心からの感謝を述べて締めたいと思います。

ありがとうございました!

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