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ヤフーのIPv6への取り組み Continue

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ヤフーのIPv6への取り組み Continue

こんにちは。IPv6 プロジェクトのスタッフです。

以前にこちらのTech Blog記事で公開させていただきました、IPv6 アクセス傾向の調査とともに、引き続きこれからの Yahoo! Japan でのIPv6への取り組みをご紹介しようと思います。

接続性調査に関して

サービスへの IPv6対応における接続性への影響の調査は、以前ご紹介した手法を用いて Yahoo! JAPANでの複数のページで継続して調査を行っています。今回は、直近の調査結果をご紹介したいと思います。
今回ご紹介するのは、1か月以内のある日のアクセスの集計になります。

まずは、前回同様の調査手法での集計結果のグラフです。

それぞれの項目に対してちょっとおさらいをしてみます。調査は

v4 FQDN に対する DNS の正引きにおいて A のみの Resouce Recode を持つもの
v46 FQDN に対する DNS の正引きにおいて A と AAAA 二つの Resouce Recode を持つもの
v6 FQDN に対する DNS の正引きにおいて AAAA のみの Resouce Recode を持つもの

という 3つのオブジェクトを準備しそこへアクセス可能かどうかを調査します。その結果に対し

v4 v46 v6
4 4 × v4のみのアクセス
4 × - IPv6化すると障害が起きると思われるもの
4 4 6 Teredoや6to4 経由でアクセスが可能と思われるもの
4 6 6 IPv6に対応するとIPv6でアクセスするもの

と区分し集計を行っています。
前回集計に含んでいた不完全なデータは今回は母数に含めていません。

前回集計との比較

IPv4のみのアクセス 89.38% 94.91%
IPv6化すると障害が起きると思われるもの 0.23% 0.18% ?
Teredo や 6to4 経由でアクセスが可能と思われるもの 9.97% 4.85%
IPv6に対応するとIPv6でアクセスするもの 0.06% 0.05%

となり、A/AAAA にはv4でアクセスし、AAAAのみにもv6でアクセス可能(4-4-6)へのアクセスする状況が減少し、A/AAAAにはv4でアクセスし、AAAAのみにはアクセスしない状況(4-4-×)が増加しています。
A/AAAAへのアクセスが出来なくなると思われるものはやや減少し、A/AAAAおよびAAAAのみにv6でアクセスするような正しいv6対応がされていると思われるアクセスはほとんど変わっていないという状況でした。

閉域網接続の影響調査

さて、今回このデータには一つおまけがあります。IPv4アドレス枯渇対応タスクフォースさまのご協力により閉域網と混在した環境での接続性の調査を行っています。
調査対象環境は、Global Internetと閉域IPv6網に接続されたMultihomeの問題を引き起こすであろう環境を対象に行っています。
またこの調査環境では、閉域 IPv6 網へ迷い込んだ接続PacketがFall Backするような対応がされています。
調査環境は下図のようになります。

この閉域IPv6網の中にAAAAのみを持つオブジェクトを置き、そのオブジェクトにアクセス可能なものを母数として、既存の Global Internelでのアクセスを集計し、グラフ化してみます。

くれぐれも注意して頂きたいのですが、母数が閉域網へのIPv6 のオブジェクトにアクセス可能なもの ですので、デュアルスタック化された端末のみが調査対象となり、単純に全体の集計と比較する事はできません。

最後に

今回の調査報告は以上となります。
最後に、Yahoo! JAPANは6月8日のWorld IPv6 Dayへの参加を決定したことをご報告させていただきます。
World IPv6 Day についてはこちらをご覧ください。

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