2011年12月13日

イベント

東京Node学園祭 2011 開催レポート

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こんにちは。そろそろ種子島にロケットの打ち上げを見に行きたいエンジニアの石澤 (@summerwind) です。すっかり遅くなってしまいましたが、10月29日(土)に弊社11Fセミナールームで開催されました、アジア最大のNode.jsイベント「東京Node学園祭 2011」の開催報告をさせていただきます。今回のイベントは、Node.jsの開発者であるRyan Dahl氏と、Node.jsでWebSocketを扱うための有名なライブラリ「Socket.IO」の作者であるGuillermo Rauch氏を海外からお招きしての開催となりました。

Ryan Dahl氏による基調講演


 

イベントはまず、Ryan Dahl氏の基調講演からスタートしました。Dennis Ritchie氏の「実のところ、全てを備えていない言語の方がプログラミングは簡単である」という言葉から始まり、プログラミングモデルの再考、Node.jsの設計思想といった話が展開されました。RubyやPythonといった言語では、ノンブロッキングI/Oを使うには既存のブロッキングインターフェースと組み合わせて使わなければならず、それには多くの前提知識が要求される、といった話を聞いて、Node.jsの快適さは全てがノンブロッキングなインターフェースであるところなんだなと改めて感じました。

基調講演の後半は、Node.js v0.6の話に移り、開発版であるv0.5から実施したWindows対応についてや、それに伴い開発したlibuvの機能などが説明されました。こちらもNode.jsの「今」を知る上でとてもよい話が聞けたのではないかと思います。

Yahoo! JAPANのセッション

 

お昼休みを挟んで、WebSocketを使った素晴らしいNode.jsビギナー向けセッションの後は、いよいよYahoo! JAPANのセッションです。セッションは弊社の社内開発イベントである「HackDay」の時にNode.jsを使って開発したメッセンジャーサービス「MYM」についてと、Node.jsのリアルタイム性を活用したRealtime Geoの可能性についての、2つのお話をさせていただきました。どちらの話もTwitterなどで面白い!といった反響をいただき、とても嬉しく思っています。セッションの資料は、SlideShareにて公開していますので、こちらもあわせてご覧ください。

ヤフー社内ではNode.jsはまだまだ実験的な扱いですが、今後もNode.jsの有効な活用方法を探りつつ、新しいWebサービスやユーザー体験の提供のため、サービスに組み込んでいければと考えています。

Guillermo Rauch氏によるセッション

 

Yahoo! JAPANなどの協賛企業のセッションの後は、海外ゲスト2人目のGuillermo Rauch氏によるセッションがおこなわれました。会場のほとんどの人は、ほぼ間違いなくSocket.IOに関する詳しいセッションを期待していたかと思いますが、良い意味でそれが裏切られました。

セッションの前半はSocket.IOの現状について簡単な解説がありましたが、すでに今回のイベントの各セッションでSocket.IOの話が出ていたことから、セッションはnode-canvasを使ったライブコーディングへと変わっていきます。まずnode-canvasを使って日本の国旗をさらっとコーディングしてみせると、あっという間にブラウザ上でマウスを使ってお絵かきができるサービスを開発。さらにはそのお絵かきの過程をフレームごとにnode-canvasで画像ファイルにレンダリングし、最終的にFFmpegを使って動画にエンコードするという機能をセッション時間内で開発し終えてしまいました。

セッション内にこれだけの機能を実装するという技術力の高さに加え、華麗なコーディングさばき、ターミナルのカラーエスケープシーケンスをスラスラと記述してログ出力を色付けするなど、全てが圧倒的なライブコーディングで、とても魅了されました。

LT大会と後夜祭

 

イベントの最後はNode.js日本ユーザーグループによるLT大会も開催されました。ドラを叩いて時間切れを知らせる、いわゆるドラ娘役をRyan Dahl氏自らがおこなう中、KinectとNode.jsを組み合わせたサービスや、libuvを使ったシェル、Node.jsを使ったブラウザゲームのデモといった発表があり、会場は大盛況となりました。

これにて東京Node学園祭 2011は無事に閉幕。終了後は参加者全員が参加可能な後夜祭が、ヤフー社員御用達?の六本木小松にて開催されました。Ryan Dahl、Guillermo Rauchの両氏も参加して、参加者同士コードで語り合うといったコミュニケーションも活発におこなえたようで、最後までとても有意義なイベントとなりました。

開催を終えて

今回のイベント開催は、どれだけの人が集まるかまったく未知数の状態からのスタートとなりましたが、実際はNode.js好きな多くの方々にご来場いただきました。Ryan Dahl氏自らが語るNode.jsのコンセプトや、ビギナー向けセッション、Guillermo Rauch氏による超速コーディングなどの見所も多く、とても充実した楽しいイベントとなったかと思います。今後もぜひこういったイベントを開催していければなと考えています。最後に、イベントの各セッションの録画映像はニコニコ動画で公開されていますので、ぜひぜひこちらもご覧ください。

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