テクノロジー

2021.10.06

決勝に進出したチームは?Yahoo! JAPAN Digital Hack Day 2021 予選開催レポート

Digital Hack Dayの概要

こんにちは、Hack Dayプロデューサーの善積です。
ヤフーが例年開催しているテクノロジーイベント「Yahoo! JAPAN Hack Day」にて、今回はデジタルの日に合わせて「日本のデジタル化」をテーマにした”Digital Hack Day”を開催しています。 今回は初めての予選・決勝方式で開催されており、先日9月25〜26日にかけて行われた予選から、イベントの様子や作品内容をご紹介します。

Hack Dayってどんなイベント?

テクノロジーをもっと身近に、もっと楽しむための、お祭りのようなハッカソンイベントです。
今年は92チームが出場登録を行い、24時間で開発した作品を90秒で発表して競い合いました。
すべての作品情報は公式サイトに掲載されていますので、ぜひご覧ください。

「日本のデジタル化」というテーマ

9月にデジタル庁が発足し、デジタルについて定期的に振り返り、体験し、見直すための機会として、10月10〜11日にデジタルの日が創設されました。
Hack Dayとしても、クリエイターの創造力が生み出すさまざまな”デジタル化”を多くの人に体験してもらうことで、日本のデジタル化をより楽しんでもらえるよう、デジタルの日に合わせたイベントを企画しました。

台湾では2018年から「総統杯ハッカソン」という、台湾の総統自らが決勝戦で選考を行うハッカソンが開催されており、植樹機会の増加やペットボトルの削減をデジタル化で解決するような作品が生まれています。

Digital Hack Dayでは、総統杯ハッカソンを参考にすることで、これまでのHack Dayの楽しさを踏襲しつつも、日本のデジタル化に本気で取り組めるような舞台を実現すべく、企画が進められました。

予選を終えて

防災、選挙、日本の風習(絵馬やお盆)、流通、市民サポート、観光など、さまざまなシーンをデジタル化する作品が生まれました。
またテーマ設定の影響もあってか、明確な課題設定や実現可能性の高い作品が例年より多くなりました。

出場者も小学生からベテランの方、外国人の方や海外在住の方まで、非常に多様性あふれる方にお集まりいただきました。

イベント途中では、作品の展示中にリモート会議システムの不具合が発生するトラブルもありましたが、出場者自らDiscordを活用して窮地をくぐり抜けるなど、ハッカーマインドにも助けられた予選となりました。

決勝に進出した作品

決勝進出作品は、下記の審査基準をもとに選出され、10月9日までの2週間の追加開発期間でブラッシュアップを行います。

  • 課題解決:多くの人に求められる課題を発見し、誰も取り残さないデジタル化を進められる作品であること
  • Hack:テクノロジーやデータを有効活用し、独自の価値を発揮できる作品であること
  • Fun:日本のデジタル化を前向きに捉えられる作品であること

それぞれの作品についての紹介と、プロデューサー目線でのコメントをまとめてみました。

FADX by ONSEN

FADXの紹介画像

FAXのデジタル化を推進するため、相手がFAXを使っている場合でも、自分たちはFAXレスにできるサービスです。
同時にFAXをやめないとデジタル化が進みにくい課題を解決してくれます。
OCR(光学式文字読み取り装置)による記載内容のデジタル化や、受信だけでなく送信までできるようになっています。
同じようなソリューションは存在していますが、導入のハードルが高くとっつきにくい印象が強いので、LINEを利用してハードルを下げることがカギになってくるでしょうか。

ズッ旅イッヌ by ポピポポピピプピリロピロリププププピーポ

ズッ旅イッヌの紹介画像

前回の最優秀賞受賞チームは、今回も提供テクノロジーをふんだんに組み合わせて決勝に進出してきました。
犬型のIoTデバイスの鼻を押すことで、おでかけ中にその場でおすすめルートを推薦してくれます。
デバイスを肉体、データを魂と例えて、NFTによって魂を引き継ぐといった表現もおもしろいです。
非常に豊富な機能を持った作品ですが、決勝に向けてどの部分を推してくるのかが気になりますね。

けんこちゃん by 丑之日プロジェクト with K

けんこちゃんの紹介画像

日本人の塩分の摂取過多という課題に対して、使用量を測定して通知してくれる置き台デバイスです。
LINEで通知してくれるので、レシピをスマホで見ている最中にも使用量がわかっていいですね。
複数の調味料も測れるようにしてくるのか、はたまた新たな機能を搭載してくるのか、決勝が楽しみです。

Open Data Linter by Volare Tokyo

Open Data Linterの紹介画像

総務省のガイドラインに基づいて、オープンデータが機械判読可能な形式になっているかを、自動でわかりやすくチェックできるサービスです。
現在のオープンデータが抱える課題に対して、ド直球で解決策を提案するサービスですね。
実際に行政の方にヒアリングを行い、サービスに対して好評な声を得られていることも強みになりそうです。
このサービスによって実現できることが、多くの人にとってどういうことを意味するのかを伝えられるようになると、決勝でもさらなる強みになりそうです。

会議ワクチン by かぼす塩ポテト

会議ワクチンの紹介画像

会議中の論点のズレを指摘してくれるサービスです。
論点がズレてしまっていることに気づかない場合や、気づいているけど指摘しづらい場合など、第三者のシステムが介入することで、指摘を受け入れやすくなりそうです。
決勝プレゼンの中で、論点のズレや指摘をどのように表現するかがキモになってきそうです。

ぐられこや by もっちり

ぐられこやの紹介画像

会話をするだけで、グラフィックレコーディングを自動的に作成するサービスです。
今では多くの勉強会やカンファレンスで、グラフィックレコーディングを目にする機会が増えました。
議事録にとどまらず、より理解しやすいアウトプットが残ることで、会議にまつわるデジタル化がより進んでいきそうです。
決勝までにどれくらい”よりグラレコっぽく”なるかが楽しみですね。

Sukuu+ by よいどれピンポン

Sukuu+の紹介画像

ヘルプマークの課題である、つけていることはわかりやすいけど必要な情報が足りない、という課題を解決するサービスです。
NFCや二次元コードを読み取ることで、具体的に助けを求める内容を確認できます。
救助する側が読み取ればいいことをどのように認知するか、スマホで内容を読み取ることで得られるさらなるメリット(動画で救助方法がわかるなど)、といった伸びしろがあるように思いますが、決勝ではどのように進化しているのか楽しみです。

MAPCHAIN by おるか

MAPCHAINの紹介画像

LINEを利用して災害報告をリアルタイムに共有できるサービスです。
ワンタップで災害を報告できるため、低い敷居で利用できるのがいいですね。
ブロックチェーンを用いて情報の信頼度を可視化したり、報酬を得られる仕組みになっていることで、いざというときに選ばれやすいサービス設計になっていそうです。
災害発生地点を避けて避難できるような、災害時利用の強化をしてくるのか、街灯の補修など日常使いに広げていくのか、はたまた別の方向に強化していくのか、決勝でプレゼンを見るのが楽しみです。

住所2.0 by シン・タダタカ

住所2.0の紹介画像

どのような場所でも10桁の数字で表現する、新しい住所サービスです。
電話など口頭で伝えるシーンにおいては、既存の住所よりも伝えやすそうです。
Googleマップにもプラスコードという似たような仕組みがありますが、このサービスでは平面だけでなく立体に対応しているため、ドローンでの配送などへの適用も期待できそうです。
決勝のプレゼンでは立体空間の住所をどのように表現するのか気になります。

胸骨あっぱくん by 木村組

胸骨あっぱくんの紹介画像

心臓マッサージの訓練をデジタル化したサービスです。
ペットボトルでの心臓マッサージ訓練といえばCoaido119の訓練キットが有名ですが、スマホを用いることで、アドバイスを受けたり、訓練結果を共有することでモチベーションを高めることができる点で画期的だと思います。
いざというときに行動できるように、気軽にゲーム感覚で訓練できるため、家族やクラスメイトはもちろん、YouTuberでも試しやすいことで普及しやすいかもしれません。

決勝は10月10日(日) 15時から生配信します

決勝の様子はYouTubeやTwitterでライブ配信を行います。
当日は舞台裏なども積極的に発信していきたいと思いますので、TwitterのHack Day公式アカウントをフォローして、当日を楽しみにしていてください!


善積 正伍
Hack Day プロデューサー

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