こんにちは、Hack Dayプロデューサーの善積です。
ヤフーが例年開催しているテクノロジーイベント「Yahoo! JAPAN Hack Day」が、今年は3月20〜21日にかけてオンラインで開催されます。
Hack Dayってどんなイベント?
テクノロジーをもっと身近に、もっと楽しむための、お祭りのようなイベントです。
24時間で開発した作品を、90秒で発表して競い合うという、ジェットコースターのような2日間ですが、濃密な時間のなかで、チームメイトとの絆の深まりや、濃密な開発経験、大きな達成感を得ることができます。
現在も出場チームを募集中なので、興味が湧いた方はぜひ出場登録しましょう!
初めてのオンライン開催、全国どこからでも!
新型コロナウイルスの影響により、今回のHack Dayはオンラインで開催されます。
これまでは当日、現地に集まれる方しか出場できませんでしたが、オンライン化によって全国どこからでも出場でき、遠方の方ともチームを組みやすくなります!
これまで参加が難しかった方も、ぜひこの機会に出場してみてくださいね。
魅力的なテクノロジーがめじろ押しです
今回のHack Dayも、例年どおり自由な発想で、思い思いに作品を開発することが可能です。
試してみたいと思っていたテクノロジーから、慣れ親しんだプラットフォームまで、自由に使っていただき、あなたの創造力を発揮してください。
ちなみに今回は特別に、普段は一部有償で提供されている最先端のテクノロジーも、無償で利用できます!(出場にあたり利用必須というものではありません。提供数に制限がある場合もあります)
それらのテクノロジーを活用することで、賞の獲得に近づけるかもしれません。
ここでは触り程度の紹介になりますが、詳しくは2月20日(土)の14時から、各テクノロジーの担当者が技術紹介する配信があります。ぜひご参加ください。
ClearML - Allegro AI
イスラエルのAllegro AI社が提供する「ClearML」は、機械学習のDevOpsをサポートしてくれるサービスです。
データサイエンティスト向けの実験管理やデータ管理などを、シンプルなツールかつ既存の仕組みに統合する形で利用できます。
作品に機械学習を用いる予定のチームはぜひ使ってみてはいかがでしょうか。
高機能暗号・秘密計算プロキシソフトウェアDataArmor Gate - EAGLYS株式会社
EAGLYS株式会社が提供する「DataArmor Gate」は、データを常に暗号化したまま計算処理する”秘密計算”と呼ばれる技術を活用したソフトウェアシリーズです。
データベース向けの「DataArmor Gate DB」と、機械学習などが行える「DataArmor Gate AI」が提供されます。
秘密計算は例えば、暗号化されたDNAデータからとある病気のリスクを判定する際に、DNAデータを復号せずとも計算した判定結果のみを得るといったことができます。
作品のなかでこの特性をどのように生かせるかがカギになってきそうです!
JCV 顔認証 SDK、JCV 属性分析SDK、JCV AR SDK - 日本コンピュータビジョン株式会社 (Japan Computer Vision Corp.)
日本コンピュータビジョン株式会社からは「JCV 顔認証 SDK」、「JCV 属性分析SDK」、「JCV AR SDK」が提供されます。
顔認証SDKでは顔の検知や1:N認証はもちろん、マスクの検知も行えます。属性分析SDKでは年齢や表情の推定、上下の服の種類まで認識できます。AR SDKでは顔特徴点を瞬時に検知できるほか、美容メイク機能も利用できます。
新型コロナウイルスの影響で店頭にサーマルカメラが設置されていますが、これらのSDKを活用することで、検温以外の有効活用ができたりするとおもしろいかもしれません。
量子・イジング最適化計算基盤 (Jij-Cloud) - 株式会社 Jij (ジェイアイジェイ)
株式会社 Jijが提供する「Jij-Cloud」は、専門的な知識を必要とせずとも、最先端の量子最適化技術を扱えるクラウドサービスです。
量子力学を活用することで、これまでは非常に時間がかかったり、答えを出せなかった問題を解決できます。
例えば、信号の点灯パターンを最適化することで車の待ち時間を削減する、といった活用方法があります。
ぜひこの機会に、膨大かつ複雑な計算を必要とする作品を開発してみてはいかがでしょうか。
LINE Blockchain Developers - LINE株式会社
LINEが提供する「LINE Blockchain Developers」は、専門知識がなくてもWebベースでブロックチェーンサービスを開発できるプラットフォームです。
キャラクターやゲーム内通貨など様々なデジタルアセットをトークン化することができ、サービスごとに独自のトークンエコノミーを構築できます。
ブロックチェーンは取引履歴が改ざんされることもないので、電子契約サービスなどにも活用されています。
LINEとも連携できるので、おもしろいブロックチェーンサービスが出てくるのが楽しみです!
General OCR - LINE株式会社
LINEから提供されるもう一つのテクノロジー、「CLOVA OCR」(General OCR)は、横書きや縦書き、更には湾曲した文字でも読み取ることができる高精細なOCRです。
免許証やアンケートのような定型フォーマットではフォームの自動判別まで可能で、不定形なものでも画像の位置に応じてテキストを取得できます。
何を読み込ませるか次第で、作品の可能性が無限大に広がりそうですね!
Scalar DLT - 株式会社Scalar
株式会社Scalarから提供される「Scalar DLT」は、高い耐改ざん検知性、高いスケーラビリティ、強い一貫性を併せ持つデータベースです。
高い改ざん検知性によって、電子的な証拠を担保することができます。
例えば、再エネの発電所が発電した電力量や、検査データ、契約書や請求書のような電子文書の保存などといった電子的な証拠担保を行えます。
また、個人情報の利用に対する同意の記録や利用履歴の公開など、DXの推進ととともに近い将来盛り上がりそうなユースケースで生かせそうなテクノロジーです。
Vald - ヤフー株式会社
ヤフー株式会社が提供する「Vald」は、拡張性の高い分散高速近似近傍密ベクトル検索エンジンです。
類似画像の検索や、似ている記事の推薦など、元になる情報をベクトル化して登録し、別のベクトルをクエリとして検索する、といった使い方ができます。
どのような情報をベクトル化して登録するかで、さまざまな作品の可能性が考えられますね!
NLU(自然言語理解)- ヤフー株式会社
ヤフー株式会社から提供されるもう一つのテクノロジー、「NLU(自然言語理解)」は、入力テキストを解析して、入力テキストの意図や、入力テキストに含まれる重要なエンティティなどの情報の抽出するエンジンです。
チャットボットや、OCRで読み込んだテキストの意図理解などで活躍しそうです!
おわりに
新型コロナウイルスの影響により、私たちの生活は大きく変わりました。
課題が浮き彫りになったり、変化を求められることもたくさん増えました。
私たちが創造力を発揮することで、未来の可能性を見いだしていけると思っています。
その場のひとつとして、Hack Dayを一緒に盛り上げていけたら幸いです。
みなさまの出場お待ちしております!
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