こんにちは! Hack Dayのプロデューサーをしている善積です。 先日、毎年社内で行われている「Internal Hack Day」を開催したので、イベントレポートをお届けします。
Internal Hack Dayとは
「Internal Hack Day」は2007年からヤフー社内で開催されているハッカソンイベントで、今年で13年目を迎えます。
詳しくは以前、Developer Relations アドボケイトの山本が紹介していた記事をご覧ください。
今回のInternal Hack Day
17回目の開催となる今回は、新たな取り組みとして以下の3つを行いました。「新しい生活様式での課題解決」をテーマに
これまでのHack Dayでは特定のテーマを設けず、自由な発想でさまざまな作品が生まれてきました。
今回は新型コロナウイルスによって新しい生活様式を迎えるなかで、Hack Dayとしても世の中に貢献したいという思いがあり、初めてテーマを設けての開催に至りました。
アスクル、一休、PayPay、ヤフー、ZOZOテクノロジーズでの開催
2019年10月にZホールディングスが設立されてから初の開催となった今回ですが、年度初めに代表の川邊から、新しい生活様式に向けてグループ一丸となって取り組んでいくメッセージが伝えられました。
それに呼応する形で各社に声をかけたところ快諾いただき、計112名の出場者が集まりました。
ビジネス的な側面ではすでに多くの連携がZホールディングス内で実現していますが、エンジニアやデザイナーがグループをまたいで交流する初めての機会となりました。
各社でもイベントレポートを公開しましたので、ぜひご覧ください。(外部サイト)
- GoogleのCloud Speech-to-Textでリアルタイムに会話の文字起こし(アスクル)
- ヤフーのInternal Hack Dayに一休も参加しました(一休)
- ヤフー、アスクル、一休、ZOZOテクノロジーズと共同で社内ハッカソンを開催しました!(PayPay/日本語)
- We Held An Internal Hackathon With Yahoo! JAPAN, Askul, Ikkyu, And ZOZO Technologies!!(PayPay/English)
- ヤフー主催の社内ハッカソン「Internal Hack Day」を共同開催(ZOZOテクノロジーズ)
フルオンライン開催
ヤフーをはじめ、各社ではイベント開催時点で在宅勤務が推奨されており、Hack Day初のフルオンラインでの開催となりました。
集まって開発するお祭り感が出しにくい課題もありましたが、チームでの開発から発表まで、オンラインでも問題なく開催することができました。
開発終了時の様子
受賞作品
初めてZホールディングスの各社が集ったということで、各社ごとのバリューに富んだ賞が用意されました。
受賞した作品をそれぞれご紹介します。
なお、ここで紹介する作品以外もこのあと続々と記事が公開される予定ですので楽しみにしていてください!
アスクル賞「UPDATE O」
アスクル賞は、ウィズコロナによる職場環境や働き方が変わることに対応したサービスや価値を提供した作品に送られました。
受賞した「UPDATE O」は、2次元バーコードを読み込むだけでオフライン・オンラインを問わずブレーンストーミングを行えるシステムです。
ヤフーのチーム「オフィ推with破天荒なクリエイターズ」によって開発されたこの作品は、リモートワークが主流となったオフィスの価値を再定義し、直接人が集まることに特化したオフィスフロアの機能の一部として提案されました。
一休賞、ヤフー賞「MaskAlert: 外出時のマスク着用検知AI」
一休賞は、ニューノーマル時代の変化をポジティブに捉えた「こういうアイデアがあったか!」と驚くような作品、サービス提案に。
ヤフー賞は、新しい生活様式に対応した、広く社会課題を解決する作品に送られました。
受賞した「MaskAlert: 外出時のマスク着用検知AI」は、その名の通りAIによってこれから外出しようとする際にマスクを着用していないとお知らせしてくれるシステムです。
ついつい忘れがちなマスクですが、通り過ぎるだけでつけ忘れをチェックしてくれるのは楽ですね!
開発したのはヤフーの新卒3名からなる「パラメータチューニング3本部」で、本イベント唯一のダブル受賞となりました。
PayPay賞「Merchant Match」
PayPay賞は、日本のキャッシュレス社会構築に向けて、最も貢献する作品に送られました。
受賞した「Merchant Match」は、PayPayの加盟店が、既存顧客に似た属性のユーザーに広告を出すことができるマーケティングツールです。
AIを活用してターゲティングを行っており、加盟店はクーポンなどのお得な情報を見込み顧客に提供することができます。
開発したのはPayPayのチーム「PayPay Rookies」で、入社して間もないメンバーによる作品でした。
このような実用的な作品が生まれたのは、グループ各社が参加したことによって、これまでのHack Dayカルチャーに新しい風が呼び込まれた結果だと感じています。
ZOZOテクノロジーズ賞「NO密おに」
世界中で暗いニュースが飛び交う今、ZOZOの企業理念にある「世界中をカッコよく、世界中に笑顔を。」のように、将来に希望を見出せて世の中を笑顔にできるような作品に送られました。
受賞した「NO密おに」は、ソーシャルディスタンスを守りながら鬼ごっこができるカメラアプリです。
「NO密」だけど「濃密」をコンセプトに、遊びごころあふれるこの作品も、ヤフーの新卒チーム「おにごっこ推進委員会」により開発されました。
特別賞「Panner」
審査員による特別賞を受賞した「Panner」は、オンライン会議における参加者の音声の左右バランスを、個別に自動設定するシステムです。
オンライン会議でも現実のように参加者の声が聞こえるこの作品は、一休のチーム「一休み」によって開発されました。
次回の開催に向けて
多くの社員がリモートワークで仕事をしているということもあり、今回のInternal Hack DayではZoomを活用した作品が非常に多く生まれました。
働く環境がいかにクリエイターにとって重要で、創造力をくすぐられる場であるかを再認識させられるいい機会でした。
一方で、世の中には新型コロナウイルスによって生まれた多くの課題があり、それらを解決するためには、どのようにクリエイターの視野を広げ、より課題に目を向けてもらうかが、次回に向けた課題だと感じています。
Zホールディングスグループ内での開催は非常に好評だったので、会社をまたいで開発をともにし、知識を共有する機会として、今後もInternal Hack Dayを発展していきたいと思います。
ヤフーでは働く仲間を募集しています
Internal Hack Dayに出場してみたいという方は、ぜひヤフーで一緒に働きましょう! 出場することはもちろん、イベントの企画から運営まで社内のクリエイターによって行われており、どなたでも参画できます。
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