こんにちは、Android / iOSエンジニアの松田です。
droidcon Berlin 2019に参加し、初めての海外登壇をしてきました。
ヤフーからは4人で2つのセッションを発表してきました。
今日は、海外カンファレンスの様子や海外で登壇するための準備について紹介していきたいと思います。
今回チャレンジしたdroidcon Berlinについて
droidconとは、世界最大規模のAndroidデベロッパーカンファレンスです。
2009年にベルリンで始まり、ロンドンやニューヨークなど、世界各国で開催されています。
今回のdroidcon Berlin 2019は3日間(7/1~3)開催され、
過去最大の1200人以上の開発者が参加し、100以上のトークセッションが行われました。
会場は、ベルリンにあるCityCubeという国際会議や展示会が行われるような場所でした。
セッションは主に20分と40分で、トラックは5つありました。
メイン会場です。
企業ブースやネットワーキングスペースもあります。
ゲームスペースもあり、ドイツの人はゲームでもサッカーのレベルがかなり高かったです。
Speaker Partyの様子です。
セッションの傾向として、coroutineやDagger、モジュール化、テストのセッションは人気で、立ち見もでてました。
海外登壇が決まるまで
ヤフーには、クリエイターの活動を支援する制度「MyPolaris」があり、その中の「トップカンファレンス参加支援制度」では、会社が費用を負担してくれます。
また、海外カンファレンスへの登壇を促進する取り組みも行われ、サポートが充実しています。
今回は5名(内、海外登壇経験者1名)で登壇を目指します。
そこで、Call for Papers(以後CfP)を提出することになりました。
海外で登壇するには、招待がない限りは基本的にCfPの提出をします。
まず、カンファレンスリストからCfPが公開されているものを探します。
リスト例:http://androidstudygroup.github.io/conferences/
カンファレンスの前回開催のスケジュールや写真をチェックし、登壇内容の傾向や会場の雰囲気を感じます。
行きたいカンファレンスのCfPを実際に見て、必要な内容を確認します。
採択されるまで時間もかかるため、2つか3つくらいのカンファレンスに提出することをオススメします。
次に、最も大事なタイトルを考えます。
タイトルの考え方としては、"何について" × "どう話すか"です。
今、詳しくなくても発表までには大体は時間があるので、それまでにマスターすればいいというスタンスでいきましょう。
- 何について
- すでに詳しいこと
- 興味あって詳しくなりたいこと
- はやり
- 定番
- どう話すか
- 初心者向け
- 掘り下げ
- Tips
- A vs B
タイトルが決まると、概要を日本語で考え、英語に翻訳、レビューを重ねて提出します。
今回は、10本(5人で1人2つ)のCfPを2つのカンファレンスに提出しました。
それぞれ共同発表者となることで、安心感があり負担も減るのでオススメです。
あとは、忘れかけた頃に連絡が来るので、楽しみに待ちましょう。
資料作成
今回、アクセプトされたセッションはAndroid Studioのショートカット紹介でした。よってセッションのほとんどはライブコーティングとなります。
スライドや発表者ノートを読むということができないという現実を受け入れ、まずは日本語で台本作成しました。
紹介したいショートカットは100種類以上あったので、何回かエンジニアに紹介してみて反応を確認し、紹介するショートカットを絞りました。
日本語台本が完成したら、翻訳を開始。
知り合いのネイティブのエンジニアに翻訳をサポートしてもらいました。
翻訳と並行して何度も日本語で練習&ショートカットの素振りをし、体に覚えさせます。
あとは英語でひたすら練習です。発音には自信がなかったので、ゆっくり話せるようにを意識しました。
登壇の様子
Android Studio Super Shortcuts
私、松田と飯島から"Android Studio Super Shortcuts"について発表しました。
まさかのメイン会場で大トリでした。
発表内容としては、開発スピードを10倍以上にもできるようなAndroid Studioのショートカットを紹介しました。
発表後には「良かった」と言う言葉とともに、一緒に写真を撮りにきてもらえました。
Modularizing and Refactoring Android App with Clean Architecture
森と木内からは"Modularizing and Refactoring Android App with Clean Architecture"について発表しました。
レガシーコード満載のアプリをマルチモジュール化し、Clean Architectureを適用してリファクタリングする方法について紹介しました。
マルチモジュールへの関心が高く、立ち見が出るほどのセッションとなりました。
最後に
海外で登壇するには、どうしても英語の障壁があります。
しかし、英語にかなりの苦手意識があっても、それを上回るメリットが海外登壇にはあります。
- モチベーションが上がる
- 発表内容について本当に詳しくなれる
- 自信が持てる
- エンジニアとしての市場価値が上がる
- 英語を勉強するきっかけになる
- 海外楽しい
ぜひ、海外登壇にチャレンジしてみましょう。
海外登壇を通して、スキル向上や最新技術のサービス導入などチャレンジしたい方はヤフーでお待ちしております。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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