credit: @takaha_shh, @chashi, @52shinNaka, 春野 健吾
ヤフオク!アプリ開発部の中島(@52shinNaka)です。
今日は最近会社の有志でやり始めたデザイン力向上のための取り組みを紹介したいと思います。
Daily UI Design Challengeとは?
Daily UI Design Challengeとは、2015年の10月ごろから西海岸のデザイナーが始めた取り組みで、毎日一つUIのお題が届くメーリングリストです。
一日に一回、こんな感じでメーリスが届くので、
与えられたお題に沿ってUIを作って、DribbbleやUplabsに投稿します。
DribbbleやUplabsとかで# 001 Sign in
とか入れて検索すると、たくさん作品が出てくると思います。
すでにメーリングリストは終了してしまったのですが、今でもスキルアップのために取り組むデザイナーさんはたくさんいらっしゃいます。
日本人の間でも、100days達成される方がぼちぼち出てきています
なぜ始めたか
初めは新卒(2016年初め)の頃に自分一人でやっていたのですが、ツールに習熟していないやら、凝りすぎて時間がかかっちゃうやらでなかなか続きませんでした。続ければ圧倒的に良い勉強になるんだとろうなと思いつつ、なかなか難しいなーと思ってたところ、社内で何人か同じ取り組みをしてる人がいたので、一緒にやりませんかという話をしたのがきっかけでした。
みんなでやったら、サボりづらいし、お互いにフィードバックもできて一石二鳥かなと。
とはいえ、
- みんな本業がある(忙しい)
- 一人一人目的意識が異なる
- ハードルが上がると飽きるし続かない
などなど、始める上でのハードルはたくさんありました。
取り組みが続くために決めたこと
UI design challengeの活動が、参加者の業務の妨げにならずに、かつ、全員にとって有意義な内容であり続けるために工夫したことは以下の通り
- お題は1週間に1題
- 作業時間は1時間、長くて2時間くらい
- 提出・レビューはslackで
- 途中の段階でもシェアするようにする()
- 元ファイルはなるべく共有する
- 有意義なレビューを得るために、最低限の情報は書く
- かかった時間
- 完成度
- 意図/やりたかったこと
やりとりはslackで
まず、実際に集まるのが面倒すぎるので、基本的にやり取りはUplabsかSlack上ですませるようにしました
(弊社のフロアは5~23階までメンバーが散りじりになってるので集まってたら大変)
最初のオリエンテーション以来、集まったことは一度もありませんw
バラエティーを大事に
また、制作ツールは縛らずに、インタラクションをつけるところまでやってもいいし、グラフィックに課題感のある人は静止画を極めてもいいし、完全に自由にしました。基本はSketchで作りつつも、そこからFramer XやFlinto、Invision、Adobe XDとAfterEffectsの組み合わせで作る人もいて、アプローチは多種多様です。
成果物をUpするのもDribbbleかUplabsかSlackかのどれかにしてもらい、なるべく外部ツールを使って外からもフィードバックもらえるようにしました
具体的な進め方
提出してくれた人がいたら、slackのスレッドを開いて、レビュースタート。
例えばベクターワークに時間かかっちゃった、という人には上手い人のベクターデータ分解してみてみると参考になるよと返してみたり
出てきたばかりのFramer Xの使い方がわからない人がいたら、React得意な人が教えてくれたり
Yahoo! JAPANには約400名のデザイナーが在籍しているので、Techyな分野からGraphicalな分野まで、半端ないノウハウの蓄積があります。
こういうノウハウを流動的にシェアする仕組みとして、共通のお題をそれぞれのアプローチでやってみるというのは、なかなか有効なんじゃないかと思ってます
続けてみて
定期的にポストできたりできてなかったりなんですが、続けてくれてるメンバーには効果が現れ始めてるみたいです。
- 普段業務では触れないツールに触れるキッカケになる
- 少人数で集まってもくもく会をすることで、その場で教え合ったり知見を共有したりできる
- 自分に足りないデザインスキルは何か改めて知ることができる
- 記事で読むだけでは忘れがちなソフトの新機能を実際に試すきっかけになったり、日々のグラフィックを見る目が変わる。
- 複数人で取り組むことで、自分ではカバーしきれないソフトウェアや実装面での着眼点を知識として得ることにも繋がる
などなど。
個人的にも、この取り組みをやって見て作業スピードは格段に上がった実感がありましたし、「この表現はこのツールでこのくらいの時間でできそう」という定規がたくさん獲得できて、作業の見積もりがつけやすくなりました。
サービスを勝たせるデザインを一定水準以上のクオリティで素早く出し続けるには、圧倒的な制作量をこなすことはかなり有効です。
Daily UI Design Challengeの旅はまだまだ道半ばですが、このままワークし続けるといいなあと思ってます。
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- 学びがある
- わかりやすい
- 新しい視点
ご感想ありがとうございました