こんにちは。CTO室の柄澤です。SWATというチームで社内の開発協力・支援を行っています。
今回、有志で社内ISUCONを開催しましたのでその事例を紹介したいと思います。
各チームのスコア遷移
社内ISUCON開催の目的
- 技術に特化したイベント
- エンジニアの(弊社独自でない)技術力向上
弊社の開発イベントとしては、Hack Dayと呼ばれる日本最大級のHackathonが既にあります。
しかしHackathonは技術に加えてアイディアやデザインを含めた総合力を競うイベントです。
より技術に特化したイベントに参加したい層に刺さるようなイベントをしたいと考えていました。
また弊社は、カスタムされたCentOS, Apache httpd, PHPや、独自のプロセス間TCP通信など社内に閉じた技術を基本としてきました。
しかし、ここ最近では世間一般で用いられる技術を積極的に採用していく動きがあり、Nginxや通常のPHPなども利用されるようになってきました。
このような流れを踏まえて、新しい技術の導入や、これまでの業務で使ったことがない言語の勉強ができる機会となればと思い社内ISUCONを開催しました。
開催準備
社内で初の試みということもあり、pixiv社内ISUCONの問題をお借りさせていただきました。
pixiv様ありがとうございました。
カスタマイズ
弊社には社内IaaSとしてOpenStackクラウドがあるため、AMIではなくOpenStackのスナップショットを作成しました。
参加者はこのスナップショットを用いて各自インスタンスを作成してもらいました。
開催形式
本家のISUCONは1日の限られた時間で行うスピード勝負のイベントですが、今回の社内ISUCONでは勉強の意味合いを強くしたかったため1週間の長期戦としました。
また結果発表の後に懇親会を実施し、各チームが行ったチューニングを発表しあう場を設けました。
フィードバック
参加チームからは以下のようなフィードバックをもらいました。
- 本番のISUCONに出てみたいと思っていたので、とても良いタイミングだった。
- 自分の足りない領域がわかったので、本家ISUCON参加までに勉強したい。
- チーム自体はあまり良いスコアではなかったが、終了後に他のチームのやったことをシェアしてもらうことで勉強になった。
- 本家ISUCONと違って十分に時間があったのがよかった。練習・スキルアップ目的であればこの形式が最適だと思った。
- 他チームの発表を聞いて試してみたいことが出てきた。
そのほか、9割以上の方に「勉強になった」とおおむね好評な意見をいただきました。
得られたこと
今回はISUCONに初めて触れたという人にも参加していただき、ISUCONの楽しさや奥深さを感じてもらえたと思います。
本家ISUCONにも参加したいという意見も多くいただきました。
社内のISUCONということで勉強目的に重きを置き、開催形式を変えてみたことが好評につながったのだと考えています。
結果発表後の懇親会も好評で、問題を解くだけでなく新鮮なうちにアウトプット・インプットを行うことで知識の定着や今後のモチベーション向上になったと思います。
最後に
社内ISUCON第2回も開催する予定です。
いつ頃、どのような形式で開催するかは未定ですが、すでにオリジナル問題の作成を開始しています。
今回以上に盛り上がるものにしていきたいと考えています。
こちらの記事のご感想を聞かせください。
- 学びがある
- わかりやすい
- 新しい視点
ご感想ありがとうございました