こんにちは、Yahoo!デベロッパーネットワークの鎌田(@4niruddha)です。普段はYahoo! JAPANからAPIを提供したりデベロッパーの皆さんにサービスを開発していただくためのお手伝いを生業としていますが、Yahoo! JAPANに勤めるエンジニア、デザイナーなどものづくりする人達のお祭り、Hack Dayの実行委員も務めています。
本日から4回に分けて、去る今年の2月バレンタインデーから実施されましたHack Day 8の様子をレポートして、Yahoo! JAPANの中の人達の様子をお伝えできればと思います!
まず初めの今回は、著名なインターネットサービスを運営している方々にお声掛けし、Techトークやらサービスの苦労やら色々とお話していただいたHack Day前夜祭の様子と、米国Yahoo!のChief Architectを務めるDavid ChaikenさんによるTechセミナーの様子を紹介しますね。
Hack Day前夜祭
Hack Dayが開催される前週の金曜日夕方に、翌週から始まるHack Dayを盛り上げるために実行委員も何をするのが良いのか色々と頭を悩ませています。Hack Day 8では前夜祭と称して、エンジニア達のサービス開発の発想につながるお話を社外のサービス運営されている方々にお願いしました。
今回の前夜祭にお声掛けしたのは以下のサービスを運営している方々!
- 東日本大震災アーカイブ
- 首都大学東京の渡邊先生と研究室の生徒さん達
- iQON
- 株式会社VASILYの皆さん
- Mashup Awardで毎年受賞しているYahoo! JAPAN社員
- Togetter
- トゥギャッター株式会社のみなさん
みなさま、快く引き受けてくださって感謝感激です!
東日本大震災アーカイブ
トップバッターは私たちが忘れもしない東日本大震災を後世にも正しい姿で伝えるべくアーカイブしている渡邉先生による「東日本大震災アーカイブ」の紹介。
サービスを公開したと同時に各所から協力の申し出があり、コンテンツが充実していく話は今のWEBにおけるサービスの在り方の特性だったと思います。そして、その渡邉先生の教え子達の震災時の活躍もお話いただきました!
震災直後、計画停電が行われましたが、その際にどの地区がどの停電グループに属するのか分かりづらいという問題がありました。そこでいち早く地図と計画停電のグループをマッピングするサービスを立ち上げた高田くんとその仲間達。この「計画停電マップ」は日本で一番早く立ち上がった計画停電サービスであり、その後、Yahoo! JAPANも始め企業からの安定した停電情報発信サービスの立ち上がりの契機、またそれまでの間の橋渡し的に非常に意義のある活動でした。そして、偶然にもこの高田くんはHack Day当時、Yahoo! JAPANに内定していて、今では弊社に入社しています、すごい偶然ですね。
iQON
続いて、コーディネート・ソーシャルファッションサイトとして、先日にiPhone、Androidアプリも公開された「iQON」のCTO今村さんによるTechトーク。
サービスの紹介から始まり、iQONのシステム構成を説明してもらいました。そのiQONのモダンなシステム構成にYahoo! JAPANのエンジニア達も感嘆し、刺激を受けていました。ただ、なんといっても最後の締めの言葉、「一行のコードがその先にいる何万人ものユーザに使われる」という言葉にエンジニアなら誰しも胸にささるものがあったと思います。
そして、なんとなんと!今村さんは元Yahoo! JAPANのエンジニアだったのです!すごい偶然ですねー。
絶対に起きるWEB目覚まし
3番手はYahoo! JAPANの社員によるTechトーク。毎年、Mashup Awardで協力企業賞を受賞するサービスを開発している鈴木くん達による「絶対に起きるWEB目覚まし」の紹介。
短期間で開発したこのサービスのこだわったポイントや、受賞するために必要な要素など短期間での開発が求められるHack Day参加者には参考になる内容だったのではないでしょうか。
Togetter
そして最後のとりを務めたのは今人気のサービス「Togetter」を運営されている吉田さん、朝日さんによるTogetterの紹介でっす!
なんとなんとなんと!Hack DayのTシャツを着ている二人は実は元Yahoo! JAPANの社員だったのです!またまた偶然ですねー。しかも、二人はHack Day実行委員でもあったので、こんな記事やあんな記事を書いていたんですよ。
TogetterはHack Dayの姉妹イベントHack Lunchでプレゼン用に作ったプロトタイプの社員ウケが良くて、サービス公開まで進んだ話もされました。自分もその時に居たのですが懐かしい話です。プロトタイプの最初のユーザーは社員で、みんなが使ってブラッシュアップされていく。Yahoo! JAPANのエンジニア達にはよくある話です。
最近では新サービスを新しい技術を使って矢継ぎ早にリリースし、そのフィードバックをTogetterに反映させていくという開発スタイルも紹介されました。
そして、最近リリースされた「ギャザQ」というリアルタイムにスマートフォンなどの端末に問題を配信し、TV番組のような全員参加型クイズが出来るサービスを使って、卒業生ならではのツボを押さえたYahoo! JAPANクイズをHack Day前夜祭の参加者と楽しみました。
なんと、Yahoo! JAPANクイズの優勝者にはTogetterグッズが!
Yahoo! JAPANで働いている人、卒業した人、みんなインターネットが大好きな人たちばかりです。インターネットが大好きな人には、ぜひYahoo! JAPANで働いてもらいたいものです。
そんなこんなで大いに盛り上がったHack Day前夜祭の様子でしたー。
Chief ArchitectによるTechセミナー
今回のHack Day 8では、米国Yahoo!のChief ArchitectであるDavid Chaikenさんが来日し、米国のプロダクト戦略、プラットフォーム戦略をTechセミナーとして語っていただきました。
2月17日のHack Day発表会の直前、発表者たちがドキドキしている最中、Techセミナー開始!
Chief Architectの来日とあって、Yahoo! JAPANの社員も興味津々。会場も大入り。
いま米国Yahoo!では「Cocktails」というプラットフォーム群の開発を進めています。基本的にJavaScriptのコード1つで、PCや携帯、スマートフォンやタブレットなどの様々なデバイスに向けたアプリケーションが開発できるというもので、今回のTechセミナーではCocktailsの中の1つのプロダクトでもあるMVCモデルのJavaScriptフレームワークYahoo! Mojitoで開発したアプリを、Yahoo! Manhattanと呼ばれるNode.jsのホスティング環境にデプロイし、実際に動作するデモを紹介されました。
ローカル環境で動作確認をしたJavaScriptのコードが、Yahoo! Manhattanにデプロイされ、サーバーサイドで動作するのを確認した後、今度はそのJavaScriptのコードからiPad用のコードを生成し、iPadでも同じアプリケーションが動作する様子は非常に興味深く、Techセミナー参加者にも大きな刺激を与えました。
おわりに
こうした様々なセミナーを通して、Hack Day開催期間中は参加者の想像力、創意工夫を促し、新しいサービスの開発に役立ててもうらうよう我々は色々とアイデアをひねっております。さてさて、次のHack Day 8の記事もお楽しみに!
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