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テクノロジー

ヤフーのエンジニアはHack Dayでシックハックしてるんよ。 その2

こんにちは、Yahoo!メールのフロントエンドの開発をしているよっしーです。
今日も記事を読みに来てくれた方、ありがとうございます。

さて、いよいよHack Dayの当日がやってきました。今日は、Hack Dayのメインイベントであるプレゼンテーションと、優秀作品に対して後日行われるReview Dayについて書いていきます。今回の記事では、Hack Dayの楽しさや盛り上がりが伝わるように書いていければいいなと思っておりますのでどうぞよろしくお願いします。
あと、最後にはHack Day用に作られた動画も掲載していますのでぜひご覧ください。

■ 90秒で作品の良さを伝えるのは厳しいんよ!

Hack Dayの最終日には、24時間かけて開発してきた作品を発表するイベントが開催されます。1チームたった90秒の持ち時間でプレゼンを行い、そのなかから優秀作品を決定するということで大変盛り上がります。

毎回70チーム近い参加者がいるため90秒で発表しても2時間近くかかってしまいます。評価者として多くの偉い人たちに来ていただいているので時間は無駄にはできませんし、オーバーすることも許されません。ですから、発表者は90秒過ぎた時点で強制終了、発表者はアスリートのごとく一秒も無駄にしないプレゼンをしなければなりません。

90秒の発表支えるためのシステムも完ぺきです。見たまえ! ITの会社とは思えないアナログなシステムです。発表者は名前を呼ばれると6台の中から適当なPCの前に座らされて、そこから準備を開始します。準備が終わったら「I’m Ready」の札を立てます。すると勝手に順番が回ってきて、社員が頑張ってスイッチングします。

発表者のみなさんは運動会のごとくゼッケンをしていますが、発表は準備が出来た順なので、まったく順番通りには進みません。ですから、発表は90秒の中で作品の見所を伝える能力と記憶に残るインパクトが必要なんです。

■ 発表風景は全社にストリーミング配信されるんよ!

発表会の風景は全社に生放送配信されるようになっており、業務により会場に見に来られなかった社員の方でも、社内のポータルトップページから生放送されている映像を通じて各作品をチェックすることができます。ヤフーの技術力の結晶ですね。最優秀作品に対してはweb経由でどこからでも投票できるため、生放送を見ていた社員の方も投票することができます。後日、見には行けなかったけどwebで見てたよと言われます。やたらと視聴率が高くて驚いているところです。作品をより多くの社員の方に知っていただくという意味においても欠かせないシステムです。動画配信チームの方々ありがとうございます。

■ 名古屋や大阪からも生中継でプレゼンするんよ!

ヤフーは社員数も多く、規模も大きくなってきており、東京以外にも開発拠点があります。もちろんそこの社員の方もHack Dayには参加することができるのですが、発表会のために東京に来るというのも厳しいため、テレビ電話会議システムを駆使して生中継プレゼンなんかもしてしまいます。まるで24時間テレビを見ているような感覚で、各地のヤフー拠点を巡る映像は圧巻です。応援合戦では確実に他拠点の方が盛り上がっている印象を受けます(負けてられません)。地理的な距離を越えて、ヤフーでは社員一丸となって新しい価値の創造に燃えているんです!

■ 受賞者のPCは最新モデルにチェンジされるんよ!

最優秀賞は社員からの投票できまりますが、そのほかにもアイディア賞や技術賞といったものはもちろんのこと、事業部長賞というものもあり、各事業部の本部長が自分の趣味や事業部の役に立ちそうな作品などを自由に選定する賞があります。どの賞にも多少なりとも賞品が付くのですが、一番人気の高い賞品はPCのリプレイス権です。エンジニアというもの最高のパフォーマンスを発揮するには常に作業環境を最高の状態にしておきたいものです。PCリプレイス権はエンジニアの分身とでもいうべき作業PCを「もっと良いやつに変えてくれる権利」です。会社では順次PCの更新は行っているのですが、優先して良いPCを回してもらえるのでとても喜ばれている賞品です。
あと、最優秀賞の人は写真にある赤い名前入りの特製いすで仕事が出来るという栄誉(しなくてはいけない義務)が与えられます。

■ 優秀作品は事業化に向けて後日ちゃんとプレゼンし直すんよ!

優秀作品に選ばれた作品達は、後日レビューデイと呼ばれるもっと「ちゃんと」した評価会議でより詳細に作品についてプレゼンする機会が与えられます。90秒で発表された作品をもっと詳しく吟味して事業化への可能性や継続開発といった作品の今後についての検討が行われます。

事業部長や企画部長、開発部長が作品に対して「一緒にやろう!」や「○○事業部でぜひ!」フラグを立てることで自薦・他薦するシステムで、何かのテレビ番組とかで見たことがありますね。これらの判断を元に、どの部署が今後の展開を検討するのが適切なのかを判断します。1つでも多くのアイデアが何らかの形で会社に貢献できるようにHack Day実行委員会が中心となって里親探しをしているという感じですね。

Hack Dayで出たアイデアは、事業化の検討だけではなく、特許出願とい形でも評価されます。特許出願されると発案者に一時金が支払われるためこれもまた参加者には嬉しいものといえるでしょう。

以上が、ヤフー社内で行われている技術系イベント「Hack Day」の概要です。どうでしたか?面白いと思っていただけましたか?そんなあなた、ぜひヤフーで一緒に開発してみませんか?。

本当はHack Dayで発表されたイカスサービスの数々を発表したいところなのですが、まだ世の中に出ていないものが多く発表できないのが残念です。Hack Day発のサービスとしては、ヤフーへのログイン時に特定のアドレスにメールを送信することで不正アクセスを瞬時に検知可能になる「ログインアラート」や、LatLongLabで公開されている「4×3印刷」、更には話題のiPhone向けにリリースされる予定のアプリ「翻訳ルーペ(申請中)」などがあります。
Hack Dayの中で生み出されたプロトタイプが実際にヤフーのサービスとしてブラッシュアップされた形でリリースされ始めてきています。他にも200を超える作品がこれまでに発表されています。いつかそれらの作品が皆様の目に触れられるように準備していきますので首を長くしてお待ちくださいね。

また、Hack Day実行委員会ではOpen Hack Dayの開催についても検討しています。これは海外のヤフーで何回か開催されている社外のエンジニアも交えたイベントです。エンジニア同士のコミュニケーションを目的に、互いの技術を競い合うというイベントでゲストを交えてかなり盛大に行われているようです。日本国内のエンジニアの皆様と一緒に新しいインターネットの価値を生み出す仕事ができれば、きっと今以上に楽しく、盛り上がるんだろうなと胸膨らませています。

いつかHack Dayの会場でみなさまにお会い出来る日を楽しみにしております。
ぜひ、この記事に関する感想や皆様のお考えをお聞かせください。ブコメでよろしくお願いします。

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