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テクノロジー

Digital Hack Day 2022に出場して、さまざまなテクノロジーに触れてみよう!

Digital Hack Dayの概要

こんにちは、Hack Dayプロデューサーの善積です。
ヤフーが例年開催しているハッカソンイベント「Yahoo! JAPAN Hack Day」ですが、昨年に引き続き「Digital Hack Day 2022」として予選を9月17〜18日、決勝を10月2日に開催します。
本記事では前回のDigital Hack Dayで生まれた作品や、今回利用できるテクノロジーなど、Digital Hack Day 2022を楽しむための情報をお伝えします。

Digital Hack Dayとは

デジタルの日に合わせて、「日本のデジタル化」をテーマに開催されるハッカソンイベントです。

Digital Hack Dayの流れ

24時間で自由にアイデア作品を開発し、90秒のプレゼンで予選を競い合います。
予選ではさまざまな賞が用意されており、遊び心に振り切った作品から、テクノロジーをうまく活用した作品まで、幅広い作品に受賞のチャンスがあります。
決勝に進出したチームは2週間の追加開発を経て、再び90秒のプレゼンで競い合い、上位入賞者が決定します。

賞を獲得することもひとつの楽しみですが、モノづくりに没頭する楽しさや、チームメンバーとの思い出はかけがえのないものです。

ヤフーがなぜこのような取り組みを行うかというと、大きく3つの理由があります。

  • 新たなテクノロジーに触れたり、非日常的な機会にアイデアを発散して、創造力を高めていってほしい
  • モノづくりの楽しさを多くの人に知ってもらい、将来エンジニアやデザイナーを目指すきっかけにしてほしい
  • モノづくりという手段を通じて、日本のデジタル化に国民が関わる機会をつくりたい

過去のDigital Hack Dayで生まれた作品

前回のDigital Hack Day 2021で生まれた作品をいくつか紹介します。

Open Data Linter

Open Data Linterのプレゼンテーション

総務省のガイドラインに基づいて、オープンデータが機械判読可能な形式になっているかを、自動でわかりやすくチェックできるサービスです。
実際に自治体に務めている方と対話をしながら、Excel上でチェックできるようにするといった改良が加えられ、すぐにでも自治体で活用されそうな作品となりました。

けんこちゃん

けんこちゃんのプレゼンテーション

「日本のデジタル化」の捉えかたは多種多様で、ユニークな作品が数多く生まれました。
日本人の塩分の摂取過多という課題をデジタル化で解決すべく、使用量を測定して通知してくれる置き台デバイスがけんこちゃんです。

胸骨あっぱくん

胸骨あっぱくんのプレゼンテーション

心臓マッサージの訓練を、友達とゲーム感覚で競い合うアプリです。
ただ訓練するだけではなく、競い合うことでモチベーションが生まれ、YouTubeの企画などでも活かせそうな作品でした。

これら以外にも数多くの素晴らしい作品が生まれました。
気になる方は、ぜひ下記の動画をご覧ください。

今回提供されるテクノロジー

Digital Hack Day 2022では、計10社から10種類のテクノロジーが提供されます。
これらを組み合わせて使うもよし、これら以外のテクノロジーを組み合わせて使うもよしです。
簡単にですが、ひとつずつ紹介させていただきます。詳しくは公式サイトをご覧ください。

オフィスデータ(株式会社estie)

オフィスビルの物件情報や入居状況といったデータを利用できます。
オフィスの入居状況は周辺地域の活況にも影響するので、飲食店の出店計画といった提案などにも活用できそうです。
株式会社estieが実施したハッカソンでも作品が紹介されているので、参考にしてみてください。

CLOVA Speech(LINE株式会社)

議事録作成などに活用できるCLOVA Noteにも採用されている音声認識技術です。
雑音や音楽が流れている状況でも高精度で認識できるということなので、雑踏や工事現場といった特定の環境下でのデジタル化と相性がいいかもしれません。

Rememory ボリュメトリックビデオ SDK(curiosity株式会社)

LiDARを活用して、iPhoneで3次元の映像データを生成できるSDKです。
前述のARクラウドプラットフォーム Pretiaと組み合わせて、スキャンした友人が登場するゲームなんかもおもしろいかもしれません。

LINE Blockchain Developers(LINE株式会社、LINE Xenesis株式会社、LINE TECH PLUS PTE.LTD.)

最近のHack Dayではおなじみになってきた、ブロックチェーンサービスを簡単に構築できるプラットフォームです。
これまでのHack Dayでは、信頼度の高い災害情報や、年賀状の唯一性を担保するのに活用されてきました。
Web3というワードにもなじみが出てきましたが、今回はどういった作品に活用されるか楽しみです。

地図開発PFのMapboxと重畳データPAREA-API(マップボックス・ジャパン合同会社、国際航業株式会社)

前回多くの作品に活用されていたMapboxが、今回は重畳データのPAREA-APIとともに提供されることになりました。
PAREA-APIでは国勢調査の統計データやハザードマップなど、地図とも組み合わせやすく、日本のデジタル化と相性のよいさまざまなデータを活用できます。

ARクラウドプラットフォーム Pretia(プレティア・テクノロジーズ株式会社)

空間を認識して3Dマップを作成し、AR上で自身の位置を素早く推定、さらに配置したオブジェクトなどを複数人で共有できるARプラットフォームです。
これまでもHack DayではARで鬼ごっこできるアプリが生まれたりしましたが、複数人で体験を共有できることを活かせるゲーム系の作品と相性がよさそうです。

気象データAPI(株式会社天地人)

地球観測衛星から得られる気象データを利用できます。
人工衛星から得られる光学イメージや地表面温度を活用すると、キウイの栽培やキャンプに最適な土地を見つけ出すことができます。
条件の目の付けどころ次第で、”新たななにか”に最適な土地を見つけ出せるかもしれません。

TigerGraph(TigerGraph株式会社)

グラフデータベースのプラットフォームです。
リレーションがたくさんあるデータを扱おうとして、RDBMSでパフォーマンスが出ない経験をした方も多いかもしれません。
不正検知やメンタルヘルスの改善まで、複雑な関係を持つデータを取り扱う作品にはピッタリのテクノロジーです。

toio(ソニー・インタラクティブエンタテインメント)

カジュアルにロボットプログラミングをするならtoioがピッタリです。
楽器を演奏したり、編み物をさせたり、自由な着想であなただけのロボットを形にしてみましょう。

Vald(ヤフー株式会社)

ValdはOSSのベクトル探索エンジンで、類似画像検索や、カテゴリー分類、レコメンドなどに活用できます。ヤフーにもコミッターが複数在籍しており、Yahoo! JAPANが扱う規模の多くの要件(性能・安定性・耐障害性など)を満たすように開発・検証実施し、OSSへと還元しています。
これまでのHack Dayでも、最適なコンテンツを提案するLINE BOTなどで利用されてきました。

イベントが気になった方は

今回紹介したテクノロジーを使ってみたい方や、日頃考えているアイデアを実現してみたい方は、こちらからぜひ気軽に出場してみてください。出場締切は9月16日です。
作品を観て楽しみたい方は、 Hack DayのYouTubeをチャンネル登録して、予選や決勝の動画をチェックしてみてください。

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ご感想ありがとうございました


善積 正伍
Hack Day プロデューサー

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