こんにちは。Developer Relations 高藤です。
KubernetesのイベントKubeFest Tokyo 2020(外部サイト) が2020年6月13日にオンラインで開催されます。
ヤフーとゼットラボ(関連会社)もこのイベントに協賛しており、今回ヤフーとゼットラボから合わせて7名の登壇者が発表することとなりました。
以下の記事などでも紹介しているように、ヤフーではKubernetesをさまざまなサービスで利用しています。
ヤフーでどのように使われているのか、また利用する中で得られた知見などをみなさんにご紹介します。
セッション概要
ヤフーとゼットラボの社員が登壇するセッションについて紹介します。
お話しする内容やどんな方に聞いていただきたいかなど登壇者からのコメントもありますので、ご覧ください。
ヤフー/ゼットラボのステートフルアプリケーションへの挑戦
ヤフーではコンテナ技術に着目し、2018年よりインフラサービスとしてKubernetesをフレームワークとして活用した Kubernetes as a Serviceを開発し、自社データセンターにて運用しています。
本講演ではステートフルアプリケーションのサポートに向け、ステートフル環境で重要な役割を担うストレージ周りのシステム設計のポイントについて紹介します。
さらに、Kubernetes上で稼働するステートフルアプリケーションとして、ヤフーのサービスのひとつであるディスプレイ広告(YDN)での事例を紹介します。
坂下 幸徳(ゼットラボ株式会社)
本セッションでは、600を超える大規模Kubernetes向けにステートフル環境を提供するにあたり、弊社で取り組んでいる自動化などを紹介します。
Kubernetesを構築・運用している方やステートフルアプリケーションをKubernetes上で動かしてみたい方などにお聴き頂けると幸いです。
飯田 諒(ヤフー株式会社)
ディスプレイ広告(YDN)の広告配信システムの一部では、検索エンジンVespaを利用してユーザーと広告データのマッチングを実現しています。
本セッションではVespaをKubernetes上のステートフルアプリケーションとして稼働させた事例について紹介します。
稼働させる上での課題やその課題をどのように解決したかを紹介予定ですので、今後Kubernetesを利用したステートフルアプリケーションを検討している方の参考になればと考えています。
監視の基礎から知る、ヤフーの大量クラスタ監視システムの仕組み
ヤフーでは600以上のKubernetesクラスタ、それを構成する13000を超えるノードが存在しています(2020年5月時点)。この数多くのクラスタをZ Labが開発したKubernetes as a Serviceを使用して、20人程度の1つのチームで管理しています。
本セッションではKubernetesクラスタの監視・運用技術について、クラウドネイティブ時代の監視の基礎をお話し、ヤフーにおいて大量クラスタからいかに情報を集約し、少ないメンバーで安定稼働を実現しているかご紹介いたします。
勝田 広樹(ヤフー株式会社)
ヤフーでKubernetesクラスタ提供チームが行っている監視についてお話させていただきます。
Kubernetes未使用の方でもわかりやすいよう、クラウドネイティブの監視の基礎についての話も踏まえつつ説明させていただく予定です。
ヤフーのKubernetesを知っていただきつつ、ご参考になれば幸いです。お気軽にご来場ください。
相良 幸範(ヤフー株式会社)
ヤフーでは600のKubernetesクラスタと13000を超えるノードを管理するKubernetes as a Serviceを運用しています。
ヤフーのサービスを支える大量のKubernetesクラスタを安定稼働させるには一つ一つのKubernetesクラスタを効率的に運用管理する仕組みが必要です。
今回は大量のKubernetesクラスタの安定運用を実現している運用の裏側をご紹介します。
分散密ベクトル探索エンジン Vald の Helm Chart の作成と Operator SDK を用いた Helm ベースの Operator の開発
Kubernetes 上で動作する分散密ベクトル検索エンジンである Vald は、そのインストールとリリース管理のために Helm Chart および Operator を提供しています。
本セッションでは、膨大な設定パラメータを持つ Vald のデプロイメントや設定ファイルをどのような工夫を凝らしながら Helm Chart 化したのか、その取り組みを紹介します。
岡村 凜太郎(ヤフー株式会社)
分散密ベクトル探索エンジン Vald は、Kubernetes向けのパッケージマネージャ Helm によるインストールやクラスタの管理をサポートしています。セッションでは Vald の Helm Chart を作成するにあたってどのような工夫をしたかなどの取り組みを紹介します。Helm を触ったことがない方から Helm を用いた運用を行っている方まで学べる箇所があると思いますので、お聴きいただけるとうれしいです。
The potential of Kubernetes as more than just an infrastructure to deploy
分散密ベクトル探索エンジンである Vald は、 Kubernetesを単なるデプロイするためのインフラとしてだけではなく、Valdのアプリケーションロジックが直接Kubernetes APIを利用し分散密ベクトル探索エンジンValdの分散レイヤーの一部として利用しています。
本セッションでは、アプリケーションからcontroller-runtimeを利用し直接 Kubernetes API を利用する真の Kubernetes ネイティブアプリケーションであるValdの事例について紹介します。
加藤 優介(ヤフー株式会社)
Kubernetesを主軸として設計された分散密ベクトル探索エンジンValdはKubernetesと密接に連携することによって従来分散し得なかったオンメモリグラフを水平スケールすることを可能にしています。KubernetesにAPIなどをデプロイしているだけの方、もう一歩踏み込んだKubernetesの使い方を見てみたい方などに聞いていただけるとうれしいです。
LT:kubectl のプラグイン機構を活用してオペレーションを効率化しよう
Kubernetes に対して日々オペレーションを行う中で、kubectl の標準サブコマンドだけでは痒いところに手が届かず、複雑なオペレーションが必要となり面倒だなと感じた経験はないでしょうか?そのオペレーションは kubectl のプラグイン機構を活用することで効率化できるかもしれません。このセッションでは kubectl のプラグイン機構とプラグインのパッケージマネージャーである krew をご紹介します。
吉田 龍馬(ゼットラボ株式会社)
概要に記載している kubectl のプラグイン機構と krew に加えて、おすすめのプラグインやプラグインの開発方法なども併せてご紹介しますので、Kubernetesクラスタへのオペレーションでストレスを抱えている方にはぜひお聴き頂ければと思います。
最後に
タイムテーブルを含めた詳細は下記イベントサイトにてご確認ください。
KubeFest Tokyo 2020(外部サイト)
【開催概要】
日時: 2020年6月13日(土) 10:00 開始
場所: オンライン
参加費:無料(申し込み必須)
主催:Kubernetes Meetup Tokyo コミュニティ
皆さんのご参加お待ちしています。
こちらの記事のご感想を聞かせください。
- 学びがある
- わかりやすい
- 新しい視点
ご感想ありがとうございました
- 高藤 さゆり
- Developer Relations
- Yahoo! JAPAN Tech Blogの運用を担当しています。