テクノロジー

2020.03.26

ヤフーのクリエイターが読んでいる技術・デザイン書(2019年4月〜2020年3月)

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こんにちは、Developer Relations アドボケイトの山本です。
ヤフーにはエンジニアやデザイナーといったクリエイターの活動を支援する制度「My Polaris」があり、その中の1つにクリエイターが常に自身の技術力向上を図れるよう学習活動を支援するための「技術活動費用補助制度」というものがあります。

去年8月に2018年4月から2019年3月の期間でこの制度がどのように活用されたか集計した結果を公開したのですが、本記事では2019年4月から2020年3月の集計結果を紹介します。
昨年の記事:ヤフーのクリエイターが読んでいる技術・デザイン書 〜 技術活動費用補助制度のデータから見る興味関心

技術活動費用補助制度とは?

冒頭でも触れましたが、エンジニアやデザイナーといったクリエイターの学習活動を支援する制度で、半年間で6万円を上限に、書籍、アプリ、デバイスなどの購入、セミナーや勉強会への参加、英語学習など、技術力の向上や知見・アイデアを広げることを目的とした活動に対して費用が補助されるという制度です。
ヤフーでは2017年10月から制度を開始しています。

ヤフーのクリエイターはどんな書籍を読んでいる?

この制度を利用する際は使った費用について領収書をもとに上長に申請するというワークフローがあるので、例えばどんな技術書を購入したのか、どんなセミナーに参加したのかといったことがデータとして蓄積されています。

今回も書籍だけでも数万件あったデータを集計し、技術系、デザイン系それぞれで、ヤフーのクリエイターがどんな書籍を読んでいるかを紹介します。またヤフーのクリエイターが関わっている技術書も多く出版されていますので、それらもいくつか紹介します。

技術系の書籍

言語・フレームワーク関連

以下の5冊が特に多く読まれていました。

今年もJava関連の書籍が少し多い結果でした。昨年も紹介しましたが、ヤフーにおける標準言語の一つとしてJavaが位置付けられ、社内で利用できるPaaS環境でもSpring Bootベースのアプリケーションがサポートされていていることから学習ニーズが高いのだと思います。
参考:ヤフーにおけるJava事情を軽くご紹介します

またフロントエンド関連の書籍も挙がりましたが、昨年はVue.js関連の書籍が読まれていたのに対して、今年はReactの書籍がよく読まれていました。React関連の書籍としては弊社の三宮と石井の著書「React入門 React・Reduxの導入からサーバサイドレンダリングによるUXの向上まで」もあるので、関心がある方はぜひチェックしてください。

また先日Yahoo!JAPAN トップページのフロントエンドをリアーキテクチャした記事を公開しましたが、Reactを活用している事例ですのでこちらもぜひご覧ください。
参考:Yahoo!JAPAN トップページを Atomic Design と React・Redux・TypeScript で作り変えたお話

設計関連

以下の6冊が特に多く読まれていました。

去年はDDD関連の書籍が多かったのですが、今年はジャンルがばらばらになりました。先日DDDをテーマにした勉強会を開催したのですが、非常に多くの方に参加いただき、社内からの参加も多かったので、依然として学習ニーズが高い印象はあります。
参考:設計の楽しさを伝えたい!「Mix Leap Study 特別編 レガシーをぶっつぶせ。現場でDDD!」を開催しました

プログラミング関連

以下の5冊が特に多く読まれていました。

エンジニアとして大切な原理原則が学べるような書籍をまとめました。奇麗なコードを書くための知識やアルゴリズムを学べる書籍が並びました。技術活動費用補助制度は英語学習にも活用できるのですが、英語の学習書を購入しつつリーダブルコードの原著をあわせて購入しているクリエイターもいました。

機械学習・データサイエンス関連

以下の6冊が特に多く読まれていました。

昨年は機械学習関連という括りでグルーピングしたのですが、今年はそれに加えてデータサイエンス、データ分析に主眼をおいた書籍も加えて集計しました。今回挙げた6冊ほどではなかったもののさまざまな数学書も多く読まれていました。

コンテナ技術関連

以下の7冊が特に多く読まれていました。

昨年もよく読まれていたジャンルではあったのですが、今年は書籍のバリエーションが特に豊富でした。今回挙がった「Kubernetesで実践するクラウドネイティブDevOps」と「入門 Prometheus」にはゼットラボ社(ヤフーグループの中でインフラ基盤の開発及び技術研究を担っている会社)の須田が関わっています。

また「みんなのDocker/Kubernetes」にもゼットラボ社のクリエイター陣が参加、「Kubernetes実践ガイド クラウドネイティブアプリケーションを支える技術」にも弊社の早川が関わるなど、ヤフーグループのクリエイターが多く関わっています。

今年2月にもゼットラボ社のクリエイター陣が関わった「Docker/Kubernetes開発・運用のためのセキュリティ実践ガイド」が出版されましたので、関心ある方はこちらチェックいただければと思います。

社内事例も先日ブログで公開しているのでこちらもぜひご覧ください。
参考:Kubernetes as a Serviceを2年稼働させて、行ってきた改修と知見紹介 #k8s

その他

今まで紹介したジャンルと比較すると書籍の種類は少ないものの、よく読まれていた技術トピックスとして「セキュリティ関連」「Web技術関連」がありました。それぞれ多かった書籍を紹介します。

セキュリティ関連

Web技術関連

トピックスとして括るのが難しかったのですが、これまで紹介した書籍と同じぐらい読まれていたものも紹介します。

OSやプロトコルといったエンジニアとしてのベースラインを整えるような書籍はやはり多く読まれています。Linux OS関連の書籍としては弊社の大角が関わった「新しいLinuxの教科書」も多く読まれていました。関心がある方はぜひチェックしてください。

デザイン系の書籍

以下の8冊が特に多く読まれていました。

デザイン系の書籍はジャンル分けが難しかったので、他ジャンルよりも多く紹介します。この中では昨年と同様に「ノンデザイナーズ・デザインブック」が一番多く読まれていました。

まとめ

今回は昨年に引き続き、ヤフーの技術活動費用補助制度の活用データをベースに弊社のクリエイターがどんな書籍を読んでるのかを可視化しました。

同じ書籍を購入するのはまれだと思うので、昨年と今年ではガラっと変わるかと思っていたのですが、毎年新入社員も入ってきてくれるので、必読の名著は残りつつ、世の技術トレンドにも沿ったラインアップになりました。

この記事は書籍の良し悪しや順位をつけるものではありません。本制度の外で読まれている書籍も多くあると思うので、あくまで参考程度にはなりますが、もしまだ読んだことがない書籍がありましたらぜひお手にとってみてください。


山本 学
Developer Relations アドボケイト
ヤフーの持つテクノロジーやカルチャーの魅力を発信を発信すること、エンジニアやデザイナーが活躍しやすい 環境づくりを推進することがお仕事です。

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