こんにちは、ヤフー名古屋オフィスでエンジニアをしている葛城です。
第5回目となるヤフー名古屋 Tech Meetupを2020年1月28日(火)に開催しました! 今回のテーマは「デザインを語ろう」です。プロダクトが抱えている課題に対するアプローチ方法やデザイン的な取り組みについて3つのセッションを行いました。
初めてのデザイナー向けのテーマでしたが、大変ありがたいことに、イベント公開直後に定員が埋まってしまい、過去最大の参加者数となりました。本記事では、参加できなかった方にも少しでも当イベントを知ってもらえるよう、セッション内容とイベントの雰囲気を簡単にお伝えします。
セッション1:デザイナーVS自サイト改修
ヤフー名古屋 Tech Meetupの運営にも携わっている、吉川荘子が登壇しました。ヤフー名古屋 Tech Meetupの各connpass画像や、イベント当日の会場各所で見られる掲示物の制作も担当しています。
今回はアプリの改修の難しさや大切なことをebookjapanのアプリの改修を事例にお話ししました。
リニューアルの際に利用者が少なかった機能を削ったところ、ヘビーユーザーからネガティブな反応があり、それを丁寧なユーザーとのコミュニケーションで解決した話など、具体的な事例をもとに、定量的な判断を行う際もデザイナーは定性的な判断を怠らないようにする必要があることや、サービス提供側とユーザーの脳内には差分があるためユーザー目線を忘れないようにする必要があるという内容をお送りしました。
具体的な事例から得られた知見ということで、改修の大変さがわかった、説明がわかりやすかったという声が参加者からあがりました。
セッション2:定量データ不足に立ち向かう、ユーザーテストと行動分析
株式会社エイチームブライズ経営企画部HIMARI Gの村上 奈緒美様にご登壇いただきました。結婚式場の検索や予約ができるサービスの改修の際に行った具体的な改善手法についてお話しいただきました。
まずは、ユーザーが脱落してしまうタイミング(フォーム)を把握したものの、原因追究が難しいケースです。ユーザーテストを行った結果、不安を持ったままそのフォームに来てしまうので、脱落してしまうことがわかりました。その不安を解消する必要があるため、そのフォームより前の段階で不安を解消する必要があることがわかり、改修の道筋を立てることができました。感情面が把握できる定性データだからこそ改修できたケースでした。
次に、新規事業で、定量的なデータが不足していたため、行動分析を行ったケースです。ユーザーの実際の行動をチームで観察し、改善案を議論し実装する、というサイクルを1週間単位で回し、2カ月の間に26本ものリリースを行いました。
デザイナー発信でこれら2つの手法を行ったとのことで、ユーザーストーリーを考えられるデザイナーならではの視点を発揮されていると感じました。
セッション3:参議院選挙2019特集のデザインリニューアルについて
Yahoo!ニュース デザイナーの小股 由莉子が、アンケートでは4割近くの人が関心がない、わからないと答える選挙の特集ページのデザインリニューアルについてお話ししました。最初は自分も選挙についてよくわからなかったという経験は、わかりやすい特集ページ作成に生かせたと言います。
リニューアルでは、可読性を向上させ、直感的に伝わるようにしました。また、政党との相性診断では、マッチした政党ごとにユーザーの選挙区の候補者を表示したことで、ユーザーが選挙に行きやすい環境を提供することができました。
情報量が変わらなくても、見せ方や伝え方でユーザーへ届ける価値が変わる、デザインが大きな役割を果たしていることがよく分かるお話でした。
LT会&懇親会
セッション終了後はLT会が行われ、デザインに関連する内容で3人が登壇しました。会場からは時折笑いも起こり、和やかな雰囲気でした。
その雰囲気のまま懇親会も盛り上がりました。軽食は恒例となった登壇者ご当地メニュー。今回はセッション登壇者3名の出身地のサイダーとお菓子が用意されました。
次回の開催は3月を予定しています。詳しい情報が決まり次第connpassのページでご案内する予定なので、興味を持っていただいた方はぜひ「メンバーになる」ボタンを押してお待ちいただければ幸いです。
一緒に名古屋、東海地域を盛り上げましょう!
写真: ヤフー名古屋公式カメラ隊 井上準二、河原崎英夫
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