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テクノロジー

拠点エンジニアの働き方 - 天神拠点

TL;DR

ヤフーでやれることは各拠点同じなので、住みやすい福岡(天神)がいいぞ!!

自己紹介

はじめまして、杉永良太と言います。Yahoo! JAPANのプラットフォーム部門でSREとして働いています。2018年の1月に中途入社し、同年4月から現在の部署に在籍しています。

私は生まれも育ちも福岡で、ヤフーに入る前も福岡にある会社に勤めていました。福岡が好きで転職の際も福岡を希望し、福岡採用があったヤフーを受けて入社しました。

また、外部では以下の勉強会を企画・運営しています。

はじめに

100以上のサービスそして月間約4700万ものログインユーザーID数を誇るヤフーの開発拠点が福岡(天神)にあることをご存じですか?
意外と知られていませんが、ヤフーは東京以外に福岡(天神)、大阪、名古屋に開発拠点をもっています。
今回、なぜその拠点にあるのかや各拠点のエンジニアがどんな環境で働き、どんな仕事や活動をしているかなどを紹介する「拠点エンジニア特集」を3日間実施します。
初日は、ヤフーのたくさんのサービスや事業を担う福岡(天神)を紹介します。

目次

1. 福岡(天神)について

私が普段働いているヤフーの天神拠点を紹介するために、まずは福岡(天神)について考えてみます。

1.1. 外から見た福岡(天神)について

良くも悪くも以下のことを頻繁に言われます。

良いこと

  • 料理が安くておいしい
  • 街がコンパクトで良い、または、住みやすい

好みがあると思うので一概に言えないですが、自分も料理はおいしいと思っています。でもそれが普通と思っていたので、他県から来られた人がおいしいなどと言うことに毎回驚いています。
また、空港や新幹線も近くとても便利だと思いますし、車で少し足を伸ばせば自然もあって非常に住みやすいと思っています。

悪いこと

  • 修羅の国なんでしょ?

修羅の国なんてことはありません。きっとマンガか何かの影響ではないでしょうか、同じ日本ですので問題ありません。

参照:修羅の国 - Wikipedia

1.2. エンジニア目線で見た場合

勉強会やカンファレンスが増えてきた印象があります。

LINE Fukuokaは2014年頃から勉強会を定期的に開催しています。自身も何度か参加し、多くの事を学ばせてもらいました。

最近ではヤフーの天神拠点でも2018年の8月に1回目のヤフー福岡 Tech Meetupを開催し、その後も定期的に開催しています。

また、メルカリ、ZOZO、楽天など多くの企業が勉強会を主催し、どの勉強会も参加者が多く人気を博しています。

カンファレンスに関しても、CloudNative Days Fukuoka 2019Go Conference'19 Summer in Fukuokaが天神地区で、RubyKaigi 2019なども福岡市で開催予定です。

他にも、福岡市自体がスタートアップエコシステム(支援体制などの生態系)を持っています。一例として、官民共働型スタートアップ支援施設「Fukuoka Growth Next」などがあります。

このように、最新の情報をキャッチアップできる環境や新しいことを始めやすい環境もあり、福岡(天神)での盛り上がりを感じます。

2. ヤフーにおける働き方

それでは私が普段働いているヤフーの天神拠点を紹介します。

2.1. 本当に言いたいこと

本社は東京だけど、東京とその他の地方拠点とは思っていません。

ヤフーのエンジニア拠点は東京と大阪、名古屋、福岡であり、上も下もないと思っています。

このように思っている真意は、同じエンジニア拠点である東京に言われるままに開発している訳ではないことです。

実際に開発をやっていてもそうですし、自分たちのプロダクトを自分たちで考えて開発を進めています。

地方拠点=ニアショアの受託開発という暗黙的な認識も一部で持たれるかもしれませんが、そんなことはありません。

ただし、経営層などは結局の所東京に居るので、組織や会社の動きや指示に従うことはもちろんあります。

2.2. チームの働き方

われわれのチームではスクラムで仕事をやっています。こちらの詳細については「直線距離約1,000km、東京と福岡を結ぶリモートスクラムの話 - Yahoo! JAPAN Tech Blog」を参照ください。非常に読み応えのある記事になっています。

上記ブログは2018年の11月までの情報ですが、それから3カ月で以下の変化がおきました。

変わったもの

  1. メンバーが増え、チームビルディングをし直した

    スクラムでは人の出入りがあると別チームになります。そのため再度チームビルディングをする必要があります。
    われわれのチームでも2019年の1月にこれまでのスクラムチームに開発メンバーが加わり、チームビルディングをし直しました。スムーズに新チームになじみ、新しい風を感じながら、以前よりもチームがパワーアップした印象を受けます(この点はまだメトリクスを集計できてません)。

  2. モブプロの強化

    以前からもモブプロを実施していましが、だんだんとモブプロが形骸化してきてしまいました。原因をここでは言及しませんが、チームメンバー全員が改善が必要だと判断したため、再度意識合わせを行い、プロセスも見直して再チャレンジしています。

このようにリモートでスクラムをやっていることや持っているプロダクトに変わりはありませんが、PO含めチーム全体で前進した働き方ができていると思います。

2.3. 天神拠点の黎明期

天神拠点は2018年3月に開所しました。

自身が所属しているプラットフォーム部門では私が最初の採用だったので、初めのうちは天神拠点のメンバーであることが認識されておらず会議室が取られていなかったり、地理的な考慮がされていなかったりしていました。しかしそれは誰が悪いとかではなく、組織が拡大し変わってきていく中で仕方のないことだと理解し、また自身でも発信する日々でした。そうこうしているうちに2018年の4月、5月とメンバーが増え、天神拠点がリストから漏れるようなことはなくなりました。同様に他部署や会社全体でも初めのうちは発信や試行錯誤する日々でした。

最初から完璧なものなどないように、拠点内で話し合ったりして、仕組みを作ってよりよいオフィスに全体で一緒にしていっている感じがこの頃はありました。

2.4. 天神拠点の成長期

開所時は一部のサービスと自身が所属するプラットフォーム部門などしかなく人も少なかったです。その後、他のサービスも天神拠点に移り、また採用も増えてエンジニアの数が急拡大していきました。この頃から天神拠点の有志で勉強会や情報交換会を実施し、それぞれが何をやっているかやそれぞれの人となりを発表し、部署を越えた交流が活発になっていきました。

天神拠点全体のメンバー推移を以下に示します。
※グラフにはエンジニア以外のメンバーも含まれています。

推移

天神拠点のメンバーやその周りの方々の努力もあり天神拠点の認知度も全社的に上がってきましたが、エンジニアがいること(エンジニアスキルが高い方もいること)の認知度はまだまだでした。その点では、ヤフーの社内ハッカソンのHack Dayに天神選抜チームや天神・紀尾井町の合併チームなど複数でエントリーし、リモート開発の課題や拠点をまたぐ開発時の課題などをアピールし、天神・紀尾井町合併チームが見事にグランプリを獲得しました。

このようにただ天神拠点があるというだけではなく、優秀なエンジニアやスタッフがいるということをアピールできたかと思います。

2.5. 天神に居る他部署のエンジニアとの働き方(関わり方)

天神拠点の有志で始めた勉強会はこれまで途切れることなく毎週実施しています。これまでには、天神拠点のメンバーはもちろんですが出張で来られた方やはたまた地理的に近い福岡営業所や博多オフィスの方が来て発表されることもありました。

社内のプラットフォームカンファレンスが開催される際は、自身の所属するチームが天神拠点を取りまとめて、セッションやハンズオンの中継をしたり、ものによってはプラットフォームについての相談役にもなったりしています。

また、チームの働き方としてスクラムを採用している話をしましたが、同じ天神拠点でスクラムをやっている他のチームのスクラムマスター同士で知識共有会始めたり、社外発信も始めたりしました。

このように普段からも部署を越えた取り組みの甲斐があり、技術やプラットフォームまたは開発手法など幅広く関わりを持つようになりました。

2.6. 設備

もちろん、立地や建屋の違いはありますが、オフィス内の設備やPCについては拠点にかかわらず同じです。

社食はないので、天神界隈でランチに出かけます。その日の気分によって魚や肉、カレーなど好きなものを食べに行けますし、夜は行列ができるお店であってもランチは空いていたりするため、昼からモツ鍋や水炊きなどにも行けます。お昼の時間も決まってませんので、混雑する時間帯を避けることも可能です。

ランチに好きなものを食べに行って、モチベーションを高く保つのはヤフー天神拠点エンジニアの特徴かなと思います。

U・I・Jターンなどをした同僚は安くておいしいと言ってます。

以下は最近自分が食べたランチです。

福岡のおいしいランチ

3. 他拠点や他社に見る、福岡(天神)拠点について

3.1. 他拠点と比べて

天神以外の拠点には、例えば、大阪拠点はYahoo!天気・災害のように、その拠点の代名詞とも言えるプロダクトがあり、開発・運営を行っています。
実は天神にはそういったプロダクトがまだありません。それは、天神拠点がBCP拠点としての意味合いが強いためです。そのため、天神拠点には事業継続に必要なプロダクト(以降、主要プロダクト)が集まっており、開発・運営を行っています。その点、責任などを人一倍持って取り組んでいます。

3.2. 福岡にある他社と比べて

  • LINE Fukuoka
  • 楽天(福岡支社)
  • GMOペパボ(福岡支社)
  • さくらインターネット(福岡オフィス)
  • ZOZOテクノロジーズ(福岡オフィス)
  • メルカリ(福岡オフィス)
  • etc...(掲載できなかった方々申し訳ありません)

現在ヤフーの天神拠点のエンジニアは60名弱くらいです。

他社の方がエンジニア数が多かったりもするかと思いますが、ヤフー天神拠点のすごいところは圧倒的なサービス数です。

採用ページにもあるように現在福岡には、トップページやYahoo!ニュースなどのサービスや、決済金融事業やeコマース事業などがあります。

また、サービス以外にも自分が所属しているプラットフォーム部門もありますし、こんなに多くのサービスが同一拠点に集まっているのはヤフーしかありません!!

4. まとめ

BCP拠点としての役割を持つ天神拠点では複数の主要プロダクトやプラットフォーム部門があります。メンバーそれぞれ責任感や使命感を感じ、業務に取り組んでいます。
ハードのように聞こえるかもしれませんがそんなことはありませんし、住みやすい街・福岡でもあるように公私のバランスがとれるからこそそれが実現できているのではないかと思います。

5. 余談

福岡でフロントエンドやっていると、結婚できるみたいなうわさが流れています

twitter参照

上記とは関係ありませんが、ヤフー天神拠点ではフロントエンドエンジニアも含めエンジニアを募集しますので、詳細については下記を参照ください。

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  • わかりやすい
  • 新しい視点

ご感想ありがとうございました

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