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テクノロジー

ヤフーのエンジニアはHack Dayでシックハックしてるんよ。 その1

こんにちは、Yahoo!メールのフロントエンドの開発をしているよしだとしあきです。
今回は、ヤフーの社内で行われているHack Dayというエンジニア向けのイベントについて2回に分けて書きたいと思います。普段の技術ネタとは異なりますが、ヤフーという会社の別の側面をお伝えできれば良いなと考えていますので、ぜひ最後までお付き合いください。

■ Hack Dayって一体なんなんよ?

「Hack Day」という言葉からも分かるように、このイベントはエンジニアを対象としたもので、ヤフーの社員が主体となって運営しながら、これまでに3回開催されています。同名のイベントとしては、米国ヤフーが定期的に内外のエンジニアを対象に開催しているものがあるのですが、そのスタイルを日本風にアレンジしたものとなっています。イベントの趣旨としては、エンジニアの技術力向上やコミュニケーションの活性化、さらには新規事業やアイデアの創出の場としての役割ということになっています。という、大義名分はあるのですが、何よりもエンジニアが本気で楽しむ事ができるイベントであり、普段の業務で培った技術とアイデア&チャレンジでアッと驚く作品やサービスが次々と出てくるのです。今回は、キーワードを元にいくつかのトピックについて書いて行きたいと思います。

→ちなみに海外のHack Dayの模様はこちら

■ 24時間寝ずに開発してるんよ!

3営業日×8時間かけて開発を行います。就業時間中ですからもちろん寝てるなんてこともありません。参加者は、この24時間の間に1からすべてを実装するというルールで、前もって作品を作り込んでおくことは許されません。もちろん、事前の技術調査やアイデア出しは必要ですが、作品を仕上げていく作業はこの24時間の間に行わなければなりません。このルールの中ですべてのチームがより良い作品に仕上げることを目指して指をカチャカチャ動かします。1つのプロダクトを24時間という短時間で評価できる段階にまで組み上げるのは過酷です。ですから、イベントとしての雰囲気は日ごとに盛り上がっていきます。3日目はまさに時間との戦いで、コーディングに加えて発表資料作りも必要となるので、過去3回とも参加している私ですが、最終日はオーバークロック状態で頭が痛くなってきます。

■ 業務と両立させながらみんな頑張ってるんよ!

もちろんこの間にも通常業務はありますから、それぞれの参加者は自分の裁量の中で臨機応変に対応しているようで、並行してミーティングに参加する人もいれば、この3日間は仕事をしなくても済むように調整してくる人もいます。Hack Dayでは、アイデアだけではなく作品として仕上げるというプロセスがとても重要と考えており、最終的に作品が仕上がっているかも重要なポイントとしています。ですから、24時間という厳しい時間制限をいかに効率良く使うかという部分における戦略も、勝利への1つの鍵だと思います。もちろんHack Day時間中に何を作るか考えているようではとても勝てません。という私は、毎回その場で考えてきたのですが、次からはもっと事前に考えるようにしたいと思います。

■ みんなで作るイベントだから温かみが違うんよ!

 Hack Day は社員が中心となって開催されているイベントですが、その中でも特に当日の運営や機材の調達などの事前準備を行っているHack Day実行委員会という組織が存在します。メンバーは、業務として会社に認められた形でイベントに携わっていますが、イベントを滞りなく進行させるための作業は多く、実際のところは通常業務の合間を見つけては開催に向けての準備をしていくというスタイルです。

3か月ぐらい前から徐々に動き出して、会社への承認申請やスケジュールの決定といった調整作業に加えて、ノベルティーグッズなどの製作、参加者を募集するための告知サイトやエントリーサイトの構築など、その仕事は多岐に渡り、エンジニアだけでなく企画や制作など各業種の方々が得意分野を生かしながらイベントに向けて動いていきます。写真の「Hack! どらやき」も運営チームのアイデアから生まれました。

さらに、当日の運営ではボランティアの方々の手を借りるなどして人員の足りない部分などを補いながら手作り感あふれるイベントに仕上げていきます。準備期間中は仕事の合間を見て作業して行かなくてはいけないのですが、いざ当日が近づいてくると徐々に楽しくなってきますよ。ヤフー社員の方々へ、実行委員会は鋭意人材募集中です。

第1回開催時のノベルティー「Hack Dayステッカー」です。奥に見えるのは「Hack Dayうちわ」ですね。予算と格闘しながら知恵を絞って参加者のみなさんに気に入ってもらえるようなノベルティーを作っています。

イベントの告知やエントリーを行うためのwebサイトも用意されています。毎回デザイナーが制作したテーマに切り替わるのですが、2009年冬の開催の際はゲームっぽいキャラクターが大暴れしました。

■ Hack Dayの前日は準備で大忙しなんよ!
なんやかんや準備は進んで、いよいよ明日からHack Dayという日になりました。実行委員のみんなは会場セッティングや機材の搬入に大忙し、社内のセミナールームを一週間貸し切って150名を超えるエンジニアを迎え入れる準備を整えます。

基本的には自席で使っているPCを持ち込んでの開発なのですが、他拠点からやってくる人のために貸し出しPCも用意されています。サポート体制バッチリです。

手作りの会場案内をみんなで貼り付ければそこはまさに「開発会場」に早変わり。このほかにもHackカフェと呼ばれる部屋があって、そちらでは軽食やゲームをして気分転換を図ることができるようになっています。
さて、いよいよHack Dayの開始が近づいて参りました。参加者受付も華やかにデコレーションが終わって受け入れ態勢も万全です。明日からのイベントに向けて参加者の方々のPCの搬入も進んでいます。前日にちゃんと自分の開発環境を整えておくことがスムーズに作業を開始するコツですよ。

というわけで、いよいよ明日からHack Dayの本番が始まります。盛り上がってきましたね。では、また明日! TechBlogでお待ちしております。

……その2へつづく

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