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テクノロジー

第4回Hack Day Japan開催レポート その1

第4回Hack Day Japan開催レポート その1

Tech Blogをご覧のみなさま、こんにちは。メディア開発部の朝日 勝雅です。
普段はバラエティ関連サービスを担当していますが、通常業務と平行してHack Day Japanの実行委員もやっています。

以前Tech Blogにて、

といった、ダジャレ要素の強い記事で、Hack Day Japanの第1回~第3回をダイジェスト的にお伝えしました。
その第4回目を2009年11月に開催しましたので、春先に思い出したようにレポートさせていただきます。

普段はなかなか見えづらい Yahoo! JAPANのエンジニアや、社内の雰囲気など、
Hack Day Japanというイベントからいろいろ感じていただければと思います。

あと、今回は特にTech中心な記事ではありませんので、お菓子でもつまみつつ、お気軽にご覧ください。

過去のHack Day Japanからリリースされたもの

今までのHack Day Japanに登場した作品で評価の高かったものは
実際にサービスインされたり、「Yahoo!ラボ」上で公開されたりしています。

たとえば下記のようなプロダクトはHack Day Japan発のリリースであり
それらは、こちらのTech Blogでも紹介されています。

なお、今までHack Dayの中で生み出されたプロトタイプは200を超え、他にもまだまだ良い作品がリリースを目指してブラッシュアップされています。
いつかそれらの作品が皆様の目に触れられるよう準備していきます。

さぁ、今回のHack Day Japanからはどんな作品が出てくるのでしょうか? 楽しみです。

ルール

第4回Hack Day Japanのルールは下記のようになっています。

  • 開発期間は24時間(8時間×3日)。
    • ※上記開発期間には昼食、休憩時間も含む。
  • 開発期間内で動くもの、見せられる作品を作ること。
  • 個人でもグループでも参加可能。1グループは3名まで。
  • 作品の発表時間は90秒。
  • 審査は全社員の投票+審査員(各統括本部長・本部長・開発部長)により行われる。

開発風景、会場の雰囲気

ルールをおさらいしたところで、
いよいよ始まりました。第4回Hack Day Japan!!
今回は64組、122名がエントリーです。


初日。参加者がPCを持ってぞくぞくと会場に集まってきます。


開会宣言も終わり、さぁ、開発開始!

なお、Yahoo! JAPANには東京以外にも開発拠点があります。
東京以外の開発拠点ではテレビ電話会議システムをつかって空気を共有します。


東京以外の拠点でも開発開始!


開発中のやりとり。みな真剣です。


自前のmacbookを持ってきて開発している 参加者も。

Hack Dayならではの催し

開発期間には昼食、休憩時間を含んでおり、基本的にはぶっ続けで開発します。
疲れてきたら、開発会場の隣にHack Cafeがあります。


Hack Cafeに行くと


ドーナツ!

「今Hack Cafeにドーナツの差し入れがありますよー」のアナウンスともに、参加者が一斉に群がります。

ほかにもお菓子やら飲み物やらいろんな差し入れがあり、
Hack Day Japanが全社員で成り立つイベントだということを実感します。


Hack Cafeに飾ってあったHack Balloon

おなかがすいたら、Hack弁当を食べましょう。

社内ではお昼の時間のみお弁当の販売があります。
第4回のHack Day Japanではいつも社内にお弁当を売りに来てくださるお弁当屋さんの協賛により
Hack Day Japanロゴのついたお弁当販売がありました。


Hack弁当にHackカルツオーネ、HackプリンにHack箸袋まで、、

※協力いただいたお弁当屋さん

  • い和多
  • オーガニックハウス
  • キャロライナ
  • スエヒロ
  • fumy's farm(50音順)

また、期間中はHack Day Tシャツを販売しました。
希望すれば、社員誰もが買えます。


Hack Day Tシャツ販売中

中にはHack Day Tシャツを着てノリノリで開発をする参加者も。
Hack Day Japan期間中ずっとTシャツを着ていたい場合は複数枚購入するそうです。

こういった催しの告知やエントリーを行うためのwebサイトもイントラネットに用意し、回ごとに実行委員のデザイン担当が制作したHackDayテーマに切り替えます。


Hack Day Japan 社内特設サイト

第4回目である今回は、Hack Dayの「化学反応」をコンセプトにページのキービジュアルを組み立てました。
フラスコやビーカーなどもあり、全体も化学反応っぽい雰囲気になっています。
「さまざまな人やアイデアやプログラムが化学反応を起こして、新しいものを生み出すラボ的な存在」という想いを表現しています。

このようにHack Day Japanは社内での一大イベントとなっており、
多くの社員がイベントを盛り上げるために汗水たらしております。

米国Yahoo!との技術交流

また、今回は米国Yahoo!のエヴァンジェリストとの交流もありました。

予定としてはWeb Directions East 2009のための来日ですが、同時期にHack Day Japanが開催されているということで、合間を縫って特別にYahoo! JAPANにお越しいただきました。

Tech Talk@Hack Day Japan:

Christian Heilmann(クリスチャン・ヘイルマン)氏
 「ウェブ標準、YUI3、HTML5」
Christian Crumlish(クリスチャン・クルミッシュ)氏
 「Yahoo! Design Pattern Library」
Douglas Crockford(ダグラス・クロックフォード)氏
 「JavaScript: The Good Parts」

※このTeck Talkからヒントを得て、現在開発中の作品に活かすのも当然ありです。


Christian Heilmann氏

Christian Heilmannさんには、今回ウェブの標準とYUI3の新機能、HTML5のトピックに関して語っていただきました。

長年、Yahoo! Developer Network(以下YDN)のエヴァンジェリストとして各国で講演を行っているだけあって、とてもわかりやすい説明でした。
内容は全編英語でしたが、デモも多くすぐに試してみようという気にさせるものでした。


Christian Crumlish氏

Christian Crumlishさんには、YDNで公開されているウェブで用いられるさまざまな手法を抽象化しまとめ上げたYahoo! Design Pattern Libraryを、
その製作者である本人からご紹介いただきました。


Douglas Crockford氏

今のウェブに大きく貢献したJSONの発案者でもあり、世界的に有名なJavaScript ArchitectのDouglas Crockfordさんには、
JavaScriptに関して広くあまねく語っていただきました。

蝶々のあの本を持ってきていれば著者である本人からサインをしてもらえたのでしょうが、家に忘れてしまいました。すごく残念です。

3つのTeck Talkではそれぞれ活発な質問が行われ、予定した時間をオーバーしてしまうほどの盛り上がりでした。

こうした、Yahoo!とYahoo! JAPANのつながりをいかした交流もHack Day Japanの醍醐味といえます。
技術で世界がつながる瞬間です。

さぁ、いよいよ開発も終盤。
本番デモ、プレゼンテーションも近くなってきました。

次回は第4回Hack Day Japanの本番発表についてレポートさせていただきます。

ここまで読んでいただいた方、ありがとうございました。
次回もよろしくお願いいたします。



関連記事:

(2010/4/14追記)
>>その2へつづく

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